シリアとトルコ国境地域に駐車された人道支援物資運搬用のトラック/Omar Haj Kadour/AFP/Getty Images (CNN) トルコからシリアへ人道支援物資を届ける国連の活動を延長するとした案にロシアが拒否権を行使したことに対し、米国とフランス、英国から非難が集中している。 越境支援はシリア北西部の反体制派支配地域が対象。国連安全保障理事会で11日、トルコ国境を越える搬入許可の延長案が採決にかけられた。採決でロシアが拒否権を行使し、国連機関や人道団体は活動が継続できなくなった。 米国務省のミラー報道官は11日の採決後、ロシアの非人道的な拒否権に深く失望しているとコメント。米国は安保理が12カ月の延長を認めるよう、繰り返し呼び掛けてきたと強調した。 ロシアは安保理に6カ月の延長を提案したが、米英仏の反対で否決されていた。妥協点として9カ月延長する案も出たが、これも否決された。