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ブックマーク / finalvent.cocolog-nifty.com (85)

  • [書評] ケマル・アタチュルク (小笠原弘幸): 極東ブログ

    中公新書の新刊とされている『ケマル・アタチュルク』の表紙を見たとき、ほんの数秒だが、私にはちょっとした混乱があった。「あれ?改版したのかな」と勘違いしたのである。「ケマル・アタチュルク」という表題のインパクトが強く、その上部に記されている著者の小笠原弘幸氏の名前にふとした失念があった。が、すぐに、「ああ、『オスマン帝国』の小笠原さんか」と思い出しつつ、書を開いた。 冒頭、「トルコ共和国の首都、アンカラ。その丘のひとつに建立された、巨大な廟がある。」と読むや、私も見た、壮大なアタチュルク廟の思い出が蘇った。 書を見たときの、この、自分の、わずかだが、混乱の理由は、「すでに中公新書には大島直政氏の『ケマル・パシャ伝』があるではないか?」と連想したからである。勘違いである。それは新潮選書であり、大島直政氏の中公新書の書籍は『遠くて近い国 トルコ』である。この新書は1968年の刊と古く、先の新

  • 無意味な暗記と昔のこと: 極東ブログ

    この夏、64歳になった。父が62歳でなくなっていて、その姿を老いに思っていたのだから、それからさらに2年近くも生きている自分が奇妙な気もしないでもないが、親族には90歳近く生きる人もいるし、思えば父の父、私の祖父、そして曽祖父も長寿な人であって、父も長生きするつもりでいたのだろうと思う。 自分はというと早世すると信じていたので、長く生きたものだ。人生を振り返ってもいい時期には達しているせいか、そんなことを思うのだが、実際に思うのは存外に些細なことが多い。その一つが無意味な暗記である。なんとなく暗記しているが、それになんの意味があったんだろうかという奇妙な感じのするあれである。 具体例。私は般若心経を暗記している。260文字なので暗記しようと思えば暗記できるものではなかろうか。というのを16歳のころ思って暗記した。ついでに観音経の偈文も暗記したのだが、途中で飽きた。理由は簡単で、事実上無意味

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    nagaichi 2021/09/19
    「富士山麓オウム鳴くは、オウム真理教のサティアン建設を予見していたんだよ」「な、なんやて~」
  • [書評] 不寛容論: アメリカが生んだ「共存」の哲学(森本あんり): 極東ブログ

    現代という時代をどう特徴つけるかという問題はむずかしいが、誰もが納得する一つの特徴は、人々が不寛容になったことだろう。「こんなやつは許せない」という情念による悪意はネットに溢れている。他罰的な正義によってしか自分や連帯を維持できない人々に溢れているのは、こうしたネットの世界が顕著だが、現実の世界も同じようになってきた。そして、それらが生み出す全体図は、結果としては不合理で不毛な緊張と争いでしかない。どうすればいいのか。 一つには、18世紀啓蒙主義者ヴォルテールの言葉とされている「私はあなたの意見には反対だ、だがあなたがそれを主張する権利は命をかけて守る」という格律が有効であるかのように思える(余談だが、この言葉の典拠は書にも言及があるが不明である)。そして、森あんりの新著『不寛容論: アメリカが生んだ「共存」の哲学』はこう謳われている。 《こんなユートピア的な寛容社会は当に実現可能な

    nagaichi
    nagaichi 2020/12/21
    現代の時代的特徴に「不寛容」を挙げるなんてのは、近代以前を知らない人の戯言にしか思えないが。
  • ソ連崩壊の主原因は何か?: 極東ブログ

    ソ連崩壊の主原因は何か? ちょっと考えさせられることがあったので、再考してみた。話の枕に、ネットを検索してみた。 Wikipediaを見ると、日語版には「ソ連崩壊」の項目があるが、経緯をメモ書きしただけで、原因についての言及はなかった。英語版は充実していた。が、経緯が詳細なだけで、原因考察はなかった。考えてみるに、Wikipediaって、なぜ?に答えるものではない。 『世界雑学ノート』というサイトが2位にヒットした。いわゆる一般向け解説サイトのようである。それによると、「原因の一端は、ゴルバチョフが小規模な改革を繰り返すにとどまり、抜的な経済見直しを実行できなかったことにあります」とある。同時代を生きた自分でもそんな印象はある。 『世界平和アカデミー』というサイトも比較的上位にあった。内的要因と外的要因を分け、内的は①ゴルバチョフ書記長の登場、②民族主義の高揚、③エリツィンの登場、④反

    nagaichi
    nagaichi 2020/05/09
    「資源の呪い」を過大に見た説だな。アメリカとの軍拡競争の負担や重工業偏重で経済のバランスのおかしかったところ、ペレストロイカでトドメを刺されたというあたりが穏当では。
  • アニメ『ゆるキャン』: 極東ブログ

    アニメ『ゆるキャン』が面白かった。が、どう面白かったのかと言うために、実に、奇妙な感覚を強いられる。 優れた作品か?と問い直して、やはり、もにょる。それほど優れた作品ではないけど魅力的、とでも言いたい気もするが、そうでもない。絵もそこそこきれいだし、コンセプトとかキャラもいい、と言えばば、それもそうなのだが、それでも、もにょる。友情? 女子トーク? まあ、そういう何かではない。 学習漫画『キャンプ入門』というのでもあれば、それに近い気もするし、特段、深いコンセプトがあるわけでもない。 なんというのだろうか。 まず……、私はびっくりしたのだった。 女子高生が一人で冬にキャンプってするのか? 昭和な私には、ありえねーと思ったのだが。危険じゃないのか。いや、危険じゃないし、別に女性高校生が一人キャンプに行ってなにが悪いわけでもない。ただ、昭和時代にはそれは実質無理だったのではないか。いい時代にな

  • カール大帝は何語をしゃべっていたか?: 極東ブログ

    以前、『英語の現在完了は、なぜ、「have + 過去分詞」なのか?』という記事を書いたことがある。そのなかで、こう触れた。 カロリング朝ルネサンスというなら、その中心は、「カール大帝」である。で、「シャルルマーニュ」である。え? どっち? さすがに、Charles the Greatはなしだが、Karl der Großeなのか、Charlemagneなのか? 当然、どっちも違って、ラテン語で、Carolus Magnusとしたいところだし、公式にはそれでいいのだろうが、さて、彼自身はどう捉えていたか? というか、カール大帝は、何語を喋っていたのか? ここで、歴史好きなら知っているだろうが、カール大帝の母は誰かわかっていない。母語、mother tongueは? だが、おそらく、ここは、カール大帝の母の言葉ではなく、彼の教育係の言葉だろうし、それはラテン語だろうが、日常会話はどうだったかと

  • 昨今の年金問題の発生源を探してみたら、なんだこりゃ案件だった: 極東ブログ

    6月3日に発表された金融庁審議会の報告書が火元になって、老後の生活費は年金では足りず、老後の30年間のためには各人が二千万円の蓄えが必要だ、という話題になり、国は国民の生活を守らないのかうんぬんプンスカ、という話題になっている。そしてさらに、有識者に報告書作成を依頼する立場の麻生金融担当相が、これじゃ国民に誤解と不安を与えるから報告書を受理しない、とし、なんだその無責任さはプンスカ、という話題にもなった。かくしてネットにはこの話題がいろいろ広がり、まあ、いろいろ意見もあるようだ。 私としては、19年間近くもブロガーやっているので、さーて、こうした炎上案件では第一次資料を見るかなと、見てみた。『金融審議会 市場ワーキング・グループ報告書』である。副題は「高齢社会における資産形成・管理」である。発表日は令和元年6月3日である。冒頭はこう。 はじめに 近年、金融を巡る環境は大きく変化している。例

  • 詩人のウマル・ハイヤームと数学者のウマル・ハイヤームは別人: 極東ブログ

    今朝、Googleを見たら、ウマル・ハイヤームみたいな人の絵がある。 右手で幾何学、左手にぶどう。数学者でもあり詩人でもありということの表現だろうか。そもそもウマル・ハイヤームかなと、リンク先を見たらWikipediaの「ウマル・ハイヤーム」の項目に飛んだ。読むと、詩人のウマル・ハイヤームと数学者のウマル・ハイヤームは別人という記載はなかったように思う。日だけ知識が遅れているのかと、自分が理解できそうないくつかの言語の項目も見たが同様だった。もしかしてペルシャ語のならと、自動翻訳で見ただけだが、やはり詩人のウマル・ハイヤームと数学者のウマル・ハイヤームは別人という話はないようだった。通説ではないんですかね。とか言うと、とんでも歴史を素人が書くんじゃないと歴史学者に知られてしまうだろうか。 詩人のウマル・ハイヤームと数学者のウマル・ハイヤームは別人という話は以前、このブログにも書いた。放送

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    nagaichi 2019/05/18
    ~という説があると。
  • 新元号ボツ案「英弘」について: 極東ブログ

    新元号の候補は6案あり、ボツ案については建前上は秘密のはずだが、昨日中に全部バレた。「英弘(えいこう)」、「久化(きゅうか)」、「広至(こうし)」、「万和(ばんな)」、「万保(ばんぽう)」である。 関係者から聞き出したものだろうから、漏らした識者は口が軽いと非難する向きもあるだろうが、私にとって興味深かったのは、バレるプロセスだった。当初は、「万和」「万保」の読みがわかっていなかった。朝日新聞は、こんな感じ。2日「新元号、政府提示6案に英弘・広至など 日書紀も典拠」より。 朝日新聞は複数の政府関係者の証言に基づき、「広至」「万保」の読みを「こうじ」「ばんほ」と報じましたが、その後の別の関係者への取材で「こうし」「ばんぽう」だったとわかりました。 朝日がソースとして握っていた識者はそういう読みだと思っていたのだろう。 そして、最後の一個がわからなかった。各報道者が探ろうとして、全部が同時に

  • 「令和」の違和感: 極東ブログ

    「令和」の違和感について、2点ほどブログに書きこのこしておきたい。最初に言っておくと、この新元号をくさす意図はないので、ご安心をというか、ご期待に添えずというか。 なぜ、「令和」は「れいわ」で「りょうわ」じゃないのか まず第一点目に、なぜ、「令和」は「れいわ」で「りょうわ」じゃないのか? 自分も当初疑問に思ったし、ネットでも疑問の声があるわりに、解答がないので、解答を書いておこうと思った。では解答。 「令」の字に「りょう」という読みはありません というのは、ブログっぽい釣り風味なんで、正確に言い直そう。 「令」の字に常用漢字表では「りょう」という読みはありません そう。ないのだ。 日政治制度の基となった「大宝律令」は、「たいほうりつりょう」。これは、小学生でもそう学ぶと思うので、「令」は「りょう」という読みがあるのは知っている人が多い。 しかも、万葉集の時代、奈良時代の漢字は、呉音で

    nagaichi
    nagaichi 2019/04/03
    中国系の固有名詞を日本語読みするときは漢音読みが原則(例外がままあってヤヤコイが)。古典はダブルミーニング上等なので、積極的平和主義の「和セシム」で読んでもよい(典拠的には間違いだが)。
  • [アニメ] 宝石の国: 極東ブログ

    私の習性からすると、アニメ『宝石の国』は原作のコミックの最新刊まで読み終えてからなんか書くか、あるいは、原作のほうを主対象とするかなのだが、比較的最近見終えたアニメのほうの印象について、現状でも書いておきたい気がした。 昨年のアニメで良かった作品リストというのが年末ツイッターに流れてきて、その上位に『宝石の国』が入っていた。私は見ていなかったので気になっていた。そしてすでに書いたように原作との関係が気になりつつ、アニメを見るのをためらっていた。が、見た。 いきなり余談だが、私は『進撃の巨人』は原作を全巻繰り返し読んでいる。アニメ化の際はどうだろうかと不安だったが、この作品については、アニメ版のほうが完成度が高い面がある(同名作品の映画については言及すら避けたい)。他方、『キングダム』(あきれたことにこれもコミックを全巻持っていて一応読んではいる)のアニメには不安以前に出来上がったのを見てし

  • 焦点化と非焦点化: 極東ブログ

    率直なところ書いても誤解されるだけの話なので、しばらくほとぼりがさめてから書くかもしれないなあと思っていたが、そういう話題がたまっていくうちに、別にブログに書くこともないなと思い、時は過ぎていったのだった……ということだが、いろいろ考えてちょっと書いてもいいかなと思うこともあった。その前に、ポーランドの政局について少し言及しておきたい。 10月25日にポーランドで総選挙が行われ、それまで最大野党を甘んじていた右派政党「法と正義」が両院で単独過半数を獲得した。つまりポーランドが右傾化した。何をもって右傾化と言えるかというと、反EUなど各種の政策セットからなのだが、現下注目すべきことは、難民問題である。与党となった「法と正義」党で、その姿勢がもっともそれが顕著に表れているのが、同党のカチンスキ党首による「難民はヨーロッパに病気を持ち込む」と発言である(参照)。まあ、これはひどい。それでもポーラ

    焦点化と非焦点化: 極東ブログ
  • [書評] ナグネ――中国朝鮮族の友と日本(最相葉月): 極東ブログ

    読まれるのなら、そして「ナグネ」という朝鮮語の意味を知らないのなら、その知らないままに読まれるといいと思う。ネタバレということでもないが、全体を読み終えたときに知るその深い意味合いが、書のもっとも深いメッセージであろうと思うからだ。おそらく書は、副題にあるように、「中国朝鮮族の友と日」として、つまり、友情と日、という二つの交点から読まれるだろうし、そのことを著者も意図しているだろう。だが、結果的に描かれているものは、人間とは何かという問いかけである。 書籍として描かれているのを見れば、副題が暗示するように最相葉月の「中国朝鮮族の友」であり、その友達との友情なのだが、そこに現れてくるのは「日」とは何かという問いかけであり、それは友情のある違和感から浮かび上がる。 「中国朝鮮族の友」は、1999年に来日していた19歳の中国朝鮮族の女性である。生まれはだから1980年であり、今年は35

    [書評] ナグネ――中国朝鮮族の友と日本(最相葉月): 極東ブログ
  • 中国軍事パレードで気になったこと: 極東ブログ

    昨日、北京では6年ぶりに行われた大規模軍事パレードで、西欧諸国を除く各国から多くの首脳が参加したが、なかでも注目されたのは、国際刑事裁判所(ICC)から、人道に対する罪および戦争犯罪の容疑で逮捕状の出ているスーダンのオマール・アル・バシル大統領が参加したことだった(参照)。以下、バシル容疑者と記す。 バシル容疑者が中国共産党政府からどのような扱いになるのかは気になることでもあったので、NHKの7時のニュースで記念写真を取る様子を見たところ、小柄ながら中央に目立つ韓国の朴槿恵大統領からずいぶん離れ、正面から見て右の端のほうにオマール・アル・バシル容疑者が映っていた。 バシル容疑者への人道に対する罪および戦争犯罪の容疑は、20万人とも30万人以上が殺害され、数千人がレイプされ、数百万人が避難民となった2003年以降のダルフール紛争についてである。具体的には次のようにまとめられている。2009年

  • G7サミット(先進7か国首脳会議)でオバマ米大統領が開口一番、なんて言ったか知ってますか?: 極東ブログ

    G7サミット(先進7か国首脳会議)がドイツのバイエルン州エルマウ城で開催された。G7である。よって西側諸国の問題をどうしようか、という話しかしない。となると、ウクライナ問題やギリシア問題である。それに、日米としては中国の海洋侵出を混ぜたり、いやいや生臭い話から離れて現地でうるさい地球温暖化が話題になる。まあ、そういう文脈で日でも報道されていた。 そういう報道が悪いわけでもない。AFP報道でも概ねそういう方向だった。が、私はちょっと、もにょーんとしていた。オバマ大統領がこのサミットに望んだ思いの重点は、うまく報道されてないんじゃないかと思ったからだった。 関連のNHKニュースはいかにも国際問題の視点ばかりだし、国内大手紙も概ねそんな印象なので、概要としてはそれでもややニュートラル感のあるAFPを引いておく。「G7サミット、ドイツで開幕 ウクライナ情勢でロシアに強硬姿勢」(参照)より。 【6

    nagaichi
    nagaichi 2015/06/10
    「オバマ米大統領が開口一番言った『グリュス・ゴット(Grüss Gott)』はバイエルン地方の『こんにちは』である」「僕は自分のレーダーホーゼンを忘れてしまったけど、ここでの滞在中に買えるでしょう」
  • お金の単位の話、日本、中国、韓国: 極東ブログ

    中国語でのお金単位「元」が、日語の「円」と同じだというのは知っていたが、韓国語の「원(ウォン)」も同じだというのは、韓国語を勉強するまで、うかつにも知らなかった。なんか盲点だったなあ。「원」の発音を聞いていて、これ「円」に似ているな、もしかして同じ?と思って対応する漢字を見ていたら「圓」があった。ああ、そうか。 日語の「円」の旧字体は「圓」で、中国語でも繁体字は当然同じ。簡体字だと「圆」になるが、発音は「Yuán」で、同発音「Yuán」の「元」を当てるので、中国語の通貨単位は「元」。 韓国語の場合、音価は、れいの訓民正音の時代に、「圓」に「원」を当てたのだろう。それが李朝では、中国古代音だとされたのだろう。 これらの「圓」が、通貨単位の呼称としてどのように伝搬したかだが、おそらく、中国語の「圓」が、普通の言語の用例として先にあったのだろう。米国ドルは英語ではまんまで「美元」とするように

    nagaichi
    nagaichi 2015/05/19
    貨幣の「圓」の起源は、新大陸で鋳造されたスペイン銀貨を指す「銀圓」から来てたんじゃなかったっけ?そのへんは中国近世史の人に話を聞いたほうが早いと思う。
  • オバマの戦争ことアフガニスタン戦争が現状どうなっているかというと……: 極東ブログ

    オバマの戦争ことアフガニスタン戦争は現状どうなっているのか? 報道がないわけではないが、あまり大きく取り上げられることはないように見える。なぜか。アフガニスタンでのタリバンとの戦いが収束したからだろうか。もしかしてそう思っている人がいるかもしれないので、ブログを書いてみよう。 前ブッシュ政権時にイラク戦争の泥沼がその失態としてしこたま語られたものだった。そしてオバマ米大統領はこれを終結させると公約して登場した。が、2011年に米軍がイラクを撤退してからの惨状はついにIS(イスラム国)の登場を招いた。これにはイラクの政権に問題があったとかいう責任押しつけ論や、そもそも前ブッシュ大統領が開戦したことが原因だというそもそも論といった修辞で覆われているが、普通に考えたら、オバマ大統領の失態だろう。対処の責任者として登場したわけだし。 そしてオバマの戦争ことアフガニスタン戦争は現状どうなっているのか

    nagaichi
    nagaichi 2015/05/06
    アメリカの「敗戦」はそのとおりだと思うが、「オバマ政権はIS(イスラム国)の対抗勢力としてタリバンを維持したい」以降の説は深読みのしすぎだと思う。
  • 御嶽山の噴火のニュースで困惑したこと: 極東ブログ

    御嶽山の噴火のニュースを聞いたとき、噴火というだけで驚いたが、その後しばらくよくわからない状態でいた。変な言い方だが、何がわからないのかわからないという感じだった。 御嶽山は以前にも噴火した。1979年(昭和54年)に水蒸気爆発したときは前橋にも灰が降った。休火山と見られていた御嶽山が噴火したということも合わせて大きなニュースだったが、人的な被害が出たという記憶はない。だが、今回は被害が出たらしい。(追記:記憶違いで当時は「死火山」と見られ、これを機会に「死火山」「休火山」がなくなった。) 当初けが人は少なくとも8人、4人が灰に埋まっているといった報道(参照PDF)だったので、それほど人的な被害はないだろうとも思っていた。ただ、山頂に150人以上取り残されているとの報道(参照)もあり、被害者は膨らむ可能性はあるなと思った。いずれ、水蒸気爆発の影響で溶岩流ということではないさそうだ。 被害者

    御嶽山の噴火のニュースで困惑したこと: 極東ブログ
  • ウクライナ情勢は今どうなっているか: 極東ブログ

    ウクライナ東部での、ウクライナ政府と親ロシア派の紛争だが、当初から想定されていた落とし所(東部二州に特別な地位を与えること)にようやく向かっているようにも見える。16日にウクライナ議会はこの二州に特別な地位を付与する法案を可決した(参照)。 だが、現実的な和平はまだ先のことにかもしれない。そのあたりについて現時点で思うこと少しまとめて記しておきたい。日を含めて西側メディアからは事態がとても見えづらいせいもある。 事態が見えづらいのは西側ジャーナリズムの問題だけではない。そもそも、ジャーナリストの立ち入りが可能だったガザに比べて、同程度の被害を出しているにも関わらず、ウクライナ東部の戦闘の実態はあまり報道されてこなかった。 事態の転機となるのは、5日に成立したウクライナ政府と親ロシア派の停戦だが、この背景もなかなか見えにくいものだった。なぜ、ここに来て、停戦という流れになったのか? 私の印

    ウクライナ情勢は今どうなっているか: 極東ブログ
  • そして女児殺害事件と遠隔操作事件の報道は途絶えた: 極東ブログ

    たぶんこんな疑問を持っている人は少ないと思うが、私は、栃木女児殺害事件PC遠隔操作事件の報道がどのように推移していくか、この間、見つめていた。そして、どうやら、この二事件の報道は途絶えたかに見える。理由は難しくない。他の話題が生まれているし、この件では新しいネタが投下されないからだろう。私は違和感をもっている。 私の読み落としかもしれないが、女児殺害事件について最新の主要な週刊誌で見かけることがなかったのも違和感を強くした。週刊誌の読者層がすでにこの話題に関心をもっていないという理由も当然あるだろうが、その統制されたような沈黙に奇妙な印象を受けている。少なくとも、この事件には、どうやら確たる証拠もなく、冤罪事件と同じ構図があるのにそのことへの言及すらない。 ネットから見渡せる範囲が主になるが、その他の報道でも見かけなくなった。だが、その言わば消灯とも言える前、この事態の前に、逮捕後一週間