ここにも何度か書いたことがあるが、私は、ヨーロッパ語を専攻した者の一人として、自分には、ヨーロッパ語系・特に専攻したドイツ語固有名詞などのカナ書きについて、あまりにまちがっているものは直す「使命」があると考えている。 それらドイツ語の単語それぞれには、日本においてもなるべくもとの音と近いように表記してもらう「権利」があると思うからだ。 ところが、ネット上などで「誤った」例を指摘して訂正すると、必ず「誤った」表記を擁護する者が現れる。 それも異口同音に、 「あなたはドイツ語の全てを知っているわけではない、方言ではそう発音するかもしれないではないか」 と言ってくるのはなぜだろうか。 しかもこれは、「この地方の方言ではそう発音するのだ」と言っているのではない。 「私は知らないけど、ひょっとしたらそういう発音もあるかもしれないから、その可能性を否定するのはおかしい」 という主張なの