サイバー空間にうごめく変質者ばかりにスポットライトを当てることで、メディ アはきわめて重大な事実と、そうした事実が提起する不快な問題を手際良く回避してしまう。(「アメリカは恐怖に踊る」p85「ニュースが映す不思議な世界-ほら話と水増し統計」) さて、そのきわめて重大な事実、の一つについて雑誌「選択」4月号にレポートがあった。 見出しを拾うと。 野放しの「父娘レイプ」 問題化しないのはなぜか 誰も助けてくれない少女らの日々 明らかにすれば「家庭崩壊に」 児童相談所の統計は「氷山の一角」 これでも児童福祉といえるのか 記事はこう締めくくられている。 (父娘間の性的虐待は)露見しにくいし、処遇する受け皿もない。いっそパンドラの箱は開けぬままにしておいた方がよい。社会全体に広がる事なかれ主義の陰で、罪なき少女たちが、昼となく夜となく、畜生にももとる親たちの毒牙にかかってい