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ブックマーク / kensuke-nakata.hatenablog.com (2)

  • 不正なデータは世界を駆ける - 海の底には何がある

    朝起きて、ツイッターなど眺めていると、とんでもないニュースが飛び込んでくる。社会性クモの個性研究の第一人者であるところのPruitt氏の論文に不正なデータがあることがわかり、論文の取り下げが生じており、それが下手すると一や二に留まらず(現在は二取り下げ)、大規模な撤回が生じる可能性が出てきているとのこと。 www.sciencemag.org げげげげ、クモの個性の話は「クモのイト」で一章割いて書いている大事なテーマ。Pruitt氏の仕事もめっちゃ面白いのでいくつか紹介している。 クモのイト 作者:中田兼介 出版社/メーカー: ミシマ社 発売日: 2019/09/26 メディア: 単行(ソフトカバー) で、撤回された論文がなにか見てみると大当たり。その個性の章でとりあげていた社会的ニッチ構築の話であった。で、いろいろ調べてみると、撤回された論文の第一著者が、おかしなデータを発見して

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  • 研究生活最大のショック - 海の底には何がある

    朝、交尾の後にメスの交尾器を壊してしまうクモを発見という記事がナショナルジオグラフィックのサイトに出ているのに気がついてのけぞる。この日記でもたびたび書いてきていた事だが、私もギンメッキゴミグモで交尾後にメスの交尾器が破壊され、それによりメスの再交尾能力が失われる事を発見していたからだな。種は違えども、全く同じ内容の研究だ。これは世界で初めての発見なので、私的には興奮して1年半いろいろ実験してきていたところ、全く同じ研究が他所から出たという事は、発見者は私じゃない事になってしまうわけで、とても辛い。実際は独立に二つの研究が行われていたわけだが、科学の世界では論文の出版が全てなわけで、いくら「私も見つけていた」って言っても仕方ないわけ。いや、こういう事は生き馬の目を抜く最先端の生命科学分野で起こるもので、まさかのどかな動物行動学分野に暮らす私がこんな経験をするなんて思わなかった。。。いや、

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