住宅デザイン再考のキッカケとなる画期的な判決 「BESS」ブランドで個性的な木の家を販売する住宅会社 株式会社アールシーコアは、鳥取県の住宅会社に対し、住宅のデザインの類似を理由として東京地裁に提起していた。昨年11月、判決が言い渡され、アールシーコア側の勝訴の判決となり、意匠法上の住宅デザイン模倣を認めた国内初の判断となった。 アールシーコア社長室広報企画の吉田忠利氏は、この裁判の意義について、「住宅デザインの意匠権について国から明確に判断が下った画期的な判決となった。今後、住宅業界全体で意匠権の意識を高めていくべきだ」と語る。 吉田氏に今回の裁判の経緯や、今後の住宅デザインの在り方などについて話を聞いた。 ――まず御社の概要からお願いします。 吉田忠利氏(以下、吉田氏) 当社の社名はアールシーコアですが、ブランド名は「BESS」と言いまして、『「住む」より「楽しむ」』をスローガンに、ロ