工務店が大型木造ビルを建築 木造の大型化・非住宅化が、近年になく進展している。京都府・向日市に本社を構える工務店 株式会社リヴは、注文住宅で培った大工の高い技術をもとに、本社ビルを大型木造建築で実現。建築業界に大きな衝撃を与え、スーパーゼネコンからも見学者が日参した。 その後、次々と大型木造建築に着手。中層クラスの木造建築の施工ノウハウを提供するサービス「地産木造ビル推進本舗」事業も開始し、最近では日本初の木造5階建てホテル「ホテルディスカバー京都 長岡京」で『グッドデザイン賞2020』を受賞している。 「大工や地域工務店が建てる木造ビルを建築する事業を本格化させ、地元産材を使い、国や地域に貢献したい」と語る波夛野賢社長に話を聞いた。 ――リヴの設立経緯をお願いします。 波夛野社長 創業して22年になります。1993年5月に不動産仲介会社をオープンし、元々は分譲や注文住宅の販売を手掛けて