不眠不休で復旧工事に邁進した地域建設業者たち 東日本大震災はわれわれに多くの教訓を残した。そのうちの一つに、発災当時に不眠不休で復旧工事に邁進していた地域建設業者の存在を決して忘れてはならない。 しかし、当時は公共工事の大幅な縮小により、その存立も厳しかったことが実情であった。現在でも後継者不在等の問題で、地域建設業者の一部は廃業の危機に追い込まれている。 東北6県における建設業協会の連合団体である東北建設業協会連合会の大槻良子専務理事兼事務局長、伊藤友良技術顧問(発災当時・国土交通省東北地方整備局在籍)は声を揃えて、「地域建設業者は、地域の公共財」と語る。 両者に、東日本大震災当時の同連合会の動向とともに、地域建設業者が存在することの意義について聞いた。 「くしの歯」作戦で、一刻も早く道を啓け ――発災当時の状況についてお聞かせください。 大槻専務 北建設業協会連合会の事務局は宮城県建設