土木学会は6月8日、社会問題化しているインフラの老朽化に対応するメンテナンスの課題を整理し、解決に向けた方策を盛り込んだ声明を発表した。副題は「今、そして未来に欠かせないインフラメンテナンス、直面する困難を乗り越えるための処方箋」とした。 注目すべき点は、国を挙げて取り組むべき方策として、契約制度の抜本的変革、役割を果たす「インフラ総合診療医」の新規資格制度創設を含めた育成体制の確立を提起した。また、土木学会として、インフラメンテナンス分野の表彰制度を新設し、メンテナンスに関わるプロジェクト、技術、制度、そして人に着目して表彰することも明らかにした。 「メンテナンスと銘打って表彰することはこれまで土木学会としてはありませんでした。インフラメンテナンス総合委員会の中に表彰小委員会を設け、伊勢 勝巳氏が小委員長に就任し、2020年度から具体化します。メンテナンスに関わるエンジニアは、構造物の劣