本ページは技術評論社様のご厚意により 2015年1月号の『Software Design』の特集として取り上げられた記事を転載させていただいているものです。 受託開発はITエンジニアの間ではネガティブに語られることの多いビジネスモデルです。その一方で、国内IT業界で一番多いモデルでもあります。受託開発の課題解決に目を背けていては、ITエンジニアの明るい未来はなさそうです。本章では、受託開発の課題を改善すべく、「価値創造契約」という新しいビジネスモデルに取り組んだ(株)永和システムマネジメントの事例を紹介します。 はじめに 「ソフトウェア受託開発」という言葉を聞いて、読者のみなさんはどんな印象を持たれるでしょうか? 3K、デスマーチ、オワコンといったネガティブな印象を持たれる方も多いのではないかと思います。どうしてこのような印象を持たれるようになったのでしょうか? 受託開発と自社開発 ソフト