【読売新聞】 「ちょーヤバイ」「大丈夫です」「なるほど、ですね」……。何げなく使われているこうした言葉に違和感を覚えたことはないだろうか。肯定なのか否定なのかはっきりしない言い回しは、若者に限らず、接客シーンやオフィスでも耳にするよ
【読売新聞】 スマートフォンユーザーの多くが使っている無料通信アプリ「LINE」(ライン)。ソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)として、日本の「コミュニケーションインフラ」の地位を獲得したかのように見えるが、若者の間では
ロボットに搭載する人工知能に東京大学を受験させるというプロジェクトに、国立情報学研究所(東京都千代田区)が挑戦する。 人間と対話しながら、求められていることを察知して行動する「ドラえもん」のようなロボットの開発に役立つ研究で、5年後までに大学入試センター試験で高得点をマークし、10年後には東大合格を目指す計画だ。 コンピューターである人工知能は、膨大なデータを暗記したり、計算したりするのは得意だが、自然言語と呼ばれる人間が日常的に使う文章や、紙に描かれた立体図形などを理解するのが苦手だ。今年2月、米国の人気クイズ番組で人間のクイズ王2人に圧勝した米IBMのスーパーコンピューター「ワトソン」は、自然言語を理解するように開発されてはいるが、あらかじめ覚え込ませた本100万冊分の知識以外のことには答えられない。 今回、研究グループは暗記だけでなく、論理的な思考が必要な大学入試に着目。最難関の東大
「大人の学力テスト」の例題。パソコン画面上に提示された5つのウェブサイトを読み比べ、条件にあったものをすべて選択するよう求めている(国立教育政策研究所提供) 「大人の学力」を国際比較するため、経済協力開発機構(OECD)が世界26か国で初めて実施する「国際成人力調査」(PIAAC=ピアック)が来月から始まるのを前に、文部科学省の国立教育政策研究所は25日、例題を初公開した。 ピアックは、各国とも16歳以上65歳以下の男女5000人を対象に、読解力と数学力、ITを活用した問題解決能力の3項目で学力を測る。世界の15歳を対象に、OECDが以前から実施している国際学力調査「PISA」の上位常連国であるフィンランドや韓国、カナダなども参加し、結果は2013年に世界同時公表される。 例題では、図表や文章から必要な情報を読み取って計算させる問題や、架空のウェブサイトを読み比べて「代金を支払う必要がない
胎児の染色体異常などを調べる「出生前診断」で、2009年までの10年間、胎児の異常を診断された後、人工妊娠中絶したと推定されるケースが前の10年間に比べ倍増していることが、日本産婦人科医会の調査でわかった。 妊婦健診の際に行われるエコー(超音波)検査で近年、中絶が可能な妊娠初期でも異常がわかるためとみられる。技術の進歩で妊婦が重大な選択を迫られている実態が浮き彫りになった。 調査によると、染色体異常の一つであるダウン症や、胎児のおなかや胸に水がたまる胎児水腫などを理由に中絶したと推定されるのは、2000~09年に1万1706件。1990~99年(5381件)と比べると2・2倍に増えた。 調査は横浜市大国際先天異常モニタリングセンター(センター長=平原史樹・同大教授)がまとめた。
日本の東京大学や理化学研究所が参加した欧州合同原子核研究機関(CERN、ジュネーブ)の国際研究チームは、通常の原子などと反対の電気的性質を持つ反物質の一種、「反水素原子」を世界最長の16分以上(1000秒間)にわたって閉じこめることに成功した。 昨年11月にCERNの同じ装置を使った実験で、38個の反水素原子を0・2秒閉じこめるのに成功していたが、今回、時間が飛躍的に延びた。5日の英科学誌ネイチャー・フィジックス電子版に発表した。 反物質は宇宙誕生の際に生成し、当初は通常の物質と同じ量が存在していたとされるが、現在は自然界にほとんど存在しない。なぜ反物質がなくなり、物質だけの世界になったのか、宇宙の進化の謎をひもとく研究に道を開く成果として注目される。
国内観測史上最大のマグニチュード(M)9・0を記録した東日本大震災から1か月余り。被災地では今も余震におびえる日々が続く中、京都府民にとって改めて気がかりとなるのは、京都と地震との関わりだろう。 特に、伝統的な建造物が今も多く残る京都の内陸部は、地震とは無縁のようにも見える。だが、京都大防災研究所は「歴史的には、京都も度々、大地震の被害に遭っている」とし、「京都市南部を中心に、今後30年以内に震度6弱以上の揺れに見舞われる可能性がある」と警告する。 地震は、東日本大震災のような海溝型と、京都でも震度5を記録した16年前の阪神大震災などの直下型に大きく分けられ、海に面したエリアが少ない京都でまず心配されるのは直下型だ。 京都の内陸部で大きな被害を出した直下型は、確実な記録として最も古いものは976年に起きたM6・7以上と推定される地震で、滋賀県を含め、死者は50人以上。 その後、1185年、
東日本巨大地震を引き起こした地殻の破壊が茨城県沖で止まったのは、フィリピン海プレート(岩板)によるものであることが、海洋研究開発機構の調査でわかった。 地殻の破壊は、宮城県沖から北と南へそれぞれ進んでいったが、南下していった破壊は、茨城県沖と房総沖の境にある同プレートの北東端でちょうど止まったとしている。 一般に、余震の発生領域は、地震を引き起こした地殻の破壊が起きた領域とほぼ同じであると考えられている。同機構がこれまでの探査で分かっていた茨城県沖の地下構造と、余震の発生領域を比較した結果、余震の発生領域の南限がフィリピン海プレートの北東端に一致していることが判明。同プレートの北東端が、地殻破壊の房総半島沖への南下を食い止めたとみている。 日本列島の太平洋沖合では、東日本をのせた北米プレートに太平洋プレートが沈み込む一方、西日本をのせたユーラシアプレートにフィリピン海プレートが沈み込んでい
【ワシントン=山田哲朗】湖水などにすむミジンコが約3万1000個もの遺伝子を持つことが分かり、米インディアナ大を中心とする国際チームが4日付の米科学誌サイエンスで発表する。 人間の遺伝子は約2万3000個に過ぎず、ミジンコの遺伝子はこれまでゲノム(全遺伝情報)が解読された動物の中で最多となる。研究チームは、甲殻類では初めてミジンコのゲノムを解析した。ゲノムのサイズは人間の7%程度にもかかわらず、たんぱく質を作り出す遺伝子はぎっしりと詰まっていた。 ミジンコは、有性生殖と、自分のコピーを作る単為生殖を使い分けたり、魚など捕食者が出す化学物質を探知して防御のトゲを増やしたりして、環境に適応する。遺伝子の多さはこうした適応能力に一役買っている可能性があるという。
厚生労働省の薬事・食品衛生審議会医薬品第1部会は26日、避妊に失敗したときなどに服用し、望まない妊娠の可能性を下げる緊急避妊薬ノルレボ(成分名レボノルゲストレル)について、製造販売を承認しても差し支えないとする意見をまとめた。 同省は12月上旬まで一般から意見を募り、同下旬の薬事分科会で最終結論を出す予定。 ノルレボは女性ホルモンの一種である黄体ホルモンの製剤で、医師の処方により性行為後72時間以内に1回服用。排卵の抑制などで妊娠を80%以上抑える効果があり、欧米など48か国で承認されている。国内では製薬会社「そーせい」(本社・東京)が昨年9月に承認申請していた。 性行為後の避妊薬を巡っては、安易な使用を招き、性感染症も予防できるコンドームの普及を阻むといった慎重論がある。その一方で、女性の心身を深く傷付ける人工妊娠中絶を避けられるようになるとして、医師らが導入を要望していた。
北島町在住のチタンアーティスト・与吉(本名=山口義仁)さん(53)が、人気アニメ「ヱヴァンゲリヲン新劇場版」に登場する謎の武器「ロンギヌスの槍(やり)」の制作に挑んでいる。チタンを溶かして少しずつ造形し、白銀に輝く長さ3・2メートルもの二またの槍の原型ができた。ここから、水が滴るような青色のグラデーションを付けるのが独自の技法。劇場版の著作権管理会社(東京都)からも歓迎され、完成した槍をイベントでファンに披露する案も出ている。 ロンギヌスの槍はアニメシリーズにも登場し、ファンなら知らない人はいないほど注目度が高い武器。与吉さんはエヴァの大ファンだったことから今年5月、槍を作る許可を制作会社(同)に求めた。 本来は著作権を守るため、複製はなかなか認められないが、著作権管理会社が「与吉さんの作風は見たことがなく、作品作りのモチーフにしてもらって光栄」と評価、劇場版のPRになるとして、制作を快諾
高齢でも適度な運動をすれば、脳が刺激されて、新たにできる神経細胞の数が増えることが、東京大学の久恒辰博・准教授らのマウスを使った研究で明らかになった。 認知症予防につながる新たな成果と期待される。米国の脳科学誌に19日発表する。 研究チームは、生後2年以上の高齢のマウスを、回し車のあるかごで3日間飼育。回し車のないかごで飼育したマウスと比較した。 運動したマウスでは、脳の海馬で作られる神経細胞の数が、1匹平均298個から720個に増えた。神経伝達物質アセチルコリンの分泌が増え、海馬が刺激されたためで、アセチルコリンを抑えると、運動しても神経細胞は178個しか増えなかった。 久恒准教授は「動物実験では、高齢になると、神経のもとになる細胞はあまり減らないのに、細胞分裂は少なくなる。認知症を防ぐには、分裂を活発にするのが重要で、運動は効果的」と話している。
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