6年前の話になる。 僕は32歳、息子は3歳だった。 僕は離婚することになり、それを息子に説明することになった。 きっかけは、姉の言葉だ。 姉は大学で心理学を学び「家庭裁判所調査官」として働いていた。 調査官とは家庭裁判所に勤め、主に家庭紛争や非行問題の当事者、つまり子どもたちと会って、心理的な分析をする仕事だ。 そんな姉の見解はこうだ。 ・子どもはきっと混乱している ・子どもは自分を責める傾向がある ・つまり父と母が離婚するのは自分のせいではないか?と考える ・だから親は「きみのせいではない」と説明しなければいけない ごもっともだ。 ただ、息子は3歳。 「どうやって説明しようか」 「どうやって説明すれば、理解してもらえるだろうか」 「どうやって説明すれば、離婚の意味がわかるだろうか」 仕事中も、ずっと考えていた。 そして手元のパソコンで、11枚のスライドをつくって伝えた。 今日はそんな話。