(書影をクリックするとAmazonにジャンプ) 訳者あとがき 土方奈美 「見通しが甘かった……」。仕事でもプライベートでも、そう言ってほぞをかんだ経験のない人はおそらくいないだろう。もっと先を読む力があれば、他の人より早く正確に将来を見通す力があれば、人生の想定外が減り、成功や幸せをたぐりよせることができるのではないか。みなさんが本書を手に取られたのは、そんな期待からかもしれない。その一方で疑念も抱いておられるのではないか。将来を予測する力というのは、特別な水晶玉を持って生まれた幸運な人だけに備わった才能ではないか、と。本書はその期待と疑念の双方に、明確な答えを提示する。 本書『超予測力』(原題は Superforecasting)の土台となっているのは、「ソ連で赤軍がパレードをしていたロナルド・レーガン政権時代」から一貫して予測力を研究してきたペンシルバニア大学教授、フィリップ・テトロッ