池田信夫先生のエントリーを読んで茂木健一郎が大学について吠えていたことを知った。茂木の言いっぱなしの欧米礼賛、無責任な日本ダメだ論を読むたびに、なんて牧歌的でおめでたいのだろうと思う一方で、それをもっともらしく伝える技はさすが「プロフェッショナルの流儀」だ。敵ながらあっぱれ! 大学の非常勤講師、大学院生、民間の研究所の客員研究員、そして学生を採用する企業のコンサルティングを行なっているという稀有な立場から、茂木の牧歌的な見解を批判するとともに、大学の現状について徒然なるままに書くことにしよう。 池田信夫先生の「ペーパーテストをやめたら大学は崩壊する」を読んだのだが、まったくそのとおりで、ペーパーテスト以外の方法にすれば、優秀な学生が集まる、育つというのは幻想、妄想である。 新卒の採用面接では、高校名を見たり、大学への入学方法を聞いたりする企業が存在する。ずばり、学生の能力・資質に対する不安