兵庫県西宮市の市立小学校で、小学5年生の男児2人が同級生の男児3人から、現金や対戦型カードゲームのカードなど約35万円相当を脅し取っていた問題が明らかになった。市教委によると、菓子をおごらせる行為が次第にエスカレートし、「金を持ってこないと遊ばない」と要求。校内でもカネのやりとりをしていたとされる。カネを受け取っていた児童の保護者が全額を弁済して謝罪したため、カネを納めていた3人の児童の保護者は被害届を出すつもりはないというが、最近の小学生の小遣い事情や金銭感覚はどうなっているのだろうか。1回に4万円も 「子供が家からお金を持ち出しているんです…」。 今年2月21日、当時4年生の男児の保護者からの相談で、小学校での“恐喝問題”が発覚した。 学校側が男児らから聞き取りを重ねた結果、3人が親の財布から金を抜き取ったり、自宅から無断で持ち出したりするなどし、それぞれ25万円、8万円、2万円を同級
インタビューに答えるファーストリテイリングの柳井正会長兼社長=東京都港区、小玉重隆撮影 「世界同一賃金」は、社員のやる気を生むものなのか、はたまた「現場の疲弊」をさらに強めるものにならないのか。導入の狙いや、社員を酷使する「ブラック企業」との批判に対する見解を、ファーストリテイリングの柳井正会長兼社長に聞いた。 ユニクロ、「世界同一賃金」導入へ世界規模のふるい、成長か死か ――「世界同一賃金」を導入する狙いは何ですか。 「社員は、どこの国で働こうが同じ収益を上げていれば同じ賃金でというのが基本的な考え方だ。海外に出店するようになって以来、ずっと考えていた。新興国や途上国にも優秀な社員がいるのに、同じ会社にいても、国が違うから賃金が低いというのは、グローバルに事業を展開しようとする企業ではあり得ない」 ――中国などに比べて賃金が高い日本は下方圧力がかかって、逆に低い国は賃金が上がるわ
売り場の床を掃除する男性スタッフ=東京都渋谷区、内田光撮影 世界のグローバル企業の仲間入りをめざし、ファーストリテイリングが「世界同一賃金」を打ち出した。優秀な人材を登用するため、世界規模で社員たちをふるいにかけていく。だが国内では、社員を酷使することへの批判が根強い。現場の疲弊をさらに強めることにならないか、心配する声もある。 ユニクロ、「世界同一賃金」導入へ ■両刃の同一賃金、社員選別 「快干POLO 149元」(ドライポロシャツ、約2235円) 中国・華南地方のショッピングモールにある「ユニクロ」の店内。漢字表記が目立つ以外は日本の店と変わらない。明るい照明、カラフルな商品を色別に並べる陳列、新製品を着たモデルの特大ポスター。ユニクロの商品で身を包んだ店員がてきぱきと服をたたみ、客を試着室に案内する。 20歳代の女性店長は「日本の本部からの要求は厳しいが、やりがいはある」
ファーストリテイリングの「世界同一賃金」 「ユニクロ」を展開するファーストリテイリングの柳井正会長兼社長は、店長候補として採用した全世界で働く正社員すべてと役員の賃金体系を統一する「世界同一賃金」を導入する考えを明らかにした。海外で採用した社員も国内と同じ基準で評価し、成果が同じなら賃金も同水準にする。 すでに役員や上級部長らは実施し、今後、一部の店長まで広げる。企業のグローバル展開が加速するなかで、賃金体系の統一にまで踏み込む企業が出てきた。 日本の働き手たちは、新興国や欧米の社員と共通の土俵で働きぶりが評価され、世界規模の競争を強いられることになる。新制度が根づけば、給与水準が全世界で均一化していき、比較的高い日本の給与が下がる「賃金のフラット化」につながる可能性もある。 続きを読むこの記事の続きをお読みいただくには、会員登録が必要です。登録申し込みログインする(会員の方) 無料
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