人工知能を搭載した「Pitch18」。パネル操作ひとつで、瞬時に希望する球を投げることができる 毎年、正月になると、タレントの石橋貴明率いるチームと現役プロ野球選手で結成されたチームが野球で対決する「リアル野球BAN」なるスポーツバラエティ番組がある。その内容を簡単に説明すると、投手の代わりにピッチングマシンを使用し、その球を打者が打つ。その際、野手は守らず、打球が飛んだ方向でヒット、アウトなどが決まる。その名の通り、「野球盤」をリアルに再現したもの。今年も札幌ドームで行なわれ、WBC日本代表候補の稲葉篤紀(日本ハム)、糸井嘉男(オリックス)、長野久義、坂本勇人(ともに巨人)の4人が登場し、大きな盛り上がりを見せた。そして、この時に使用されていたピッチングマシンが、いま球界の間で密かな注目を集めている。 それが「Pitch(ピッチ)18」と呼ばれるもので、金沢大学の名誉教授である尾田十八氏