「未来を予測する最善の方法は、未来を創り出すことだ」というアラン・ケイの有名な言葉があるが、いま私たちが創りたいと思う「未来」は、既成の技術や考え方に囚われてはいないか? ひょっとしたら「小さな未来」しか描けなくなっているのではないか? <プロフィール> 樋口恭介さん SF作家、会社員(外資コンサル会社のマネージャー)。単著に長篇『構造素子』 (早川書房)、評論集『すべて名もなき未来』(晶文社)。その他文芸誌等で短編小説・批評・エッセイの執筆。ベンチャー企業Anon Inc.のCSFO(Chief Sci-Fi Officer)を務める。https://note.com/kyosukehiguchi Next Wisdom Foundation事務局(以下NWF):いま私たちは「未来」について考えているのですが「未来はどうなるのか?」の前に、まず「未来とは何か?」を考えているところです。こ