オウム真理教元信者、菊地直子被告(42)の裁判員裁判の第5回公判が15日、東京地裁で開かれた。元教団幹部中川智正死刑囚(51)と恋人関係にあり、教団施設でサリンなどを製造していた元信者の女性が証言した。 菊地被告も中川死刑囚と男女関係があったことから、2人は同じ男の元カノという点で共通する。だが、女性は菊地被告との接点について「顔をお見かけしたくらいで、話すことはありませんでした」と語った。 午後は警視庁の「科学捜査官」ポストに史上初めて就任した現警視正の男性(57)が証言台に立った。地下鉄サリン事件からの一連のオウム事件で、教団製造の毒ガスや爆弾などの兵器分析を担当した。和歌山カレー事件などの重大事件も担当するなど、兵器分析のプロ中のプロだ。 出廷したのは、1995年の都庁郵便物爆弾事件で菊地被告が運搬した爆弾の原料の特性などについて解説するためだ。「できる限りわかりやすく説明する」と裁