ブックマーク / eulabourlaw.cocolog-nifty.com (10)

  • スキルはヒトの属性かジョブの属性か - hamachanブログ(EU労働法政策雑記帳)

    依然としてリスキリングが流行っていますが、世間の言説を見る限り、依然として圧倒的に多くの日人はスキルをヒトの属性だと考えているみたいです。いや日社会では現実にそうなんだからそうとしか考えようがないのですが、海の向こうからのはやり言葉として流れ込んできているリスキリングという言葉の語幹であるスキルってのは、海の向こうのジョブ型社会では当然の常識として、ジョブの属性以外の何ものでもない。 そもそもスキルってのは、世の中にあまたあるジョブってものを、これはスキルド(熟練)なジョブ、これはアンスキルド(非熟練)なジョブ、これはセミスキルド(半熟練)なジョブと振り分け、それぞれにふさわしい値札を貼るための概念であり、それがどの程度実体を有するものなのか、それとも社会的に構築されたフィクションに過ぎないのか、といった議論が、とりわけ同一価値労働同一賃金という、異なるジョブの間の賃金格差を問題とする

    スキルはヒトの属性かジョブの属性か - hamachanブログ(EU労働法政策雑記帳)
    nakagawamakoto2007
    nakagawamakoto2007 2024/04/13
    workdayではスキルは確かにジョブの属性といえる。ただ、人の属性でもあるだろう。ジョブ側のスキルを話題にせず、人側のリスキリングだけを問うのがおかしいという指摘、かな。
  • 性風俗営業とコロナ給付金 - hamachanブログ(EU労働法政策雑記帳)

    日、東京地裁が性風俗営業を持続化給付金の対象から除外したのは違法ではないという判決を下したようです。 https://www.asahi.com/articles/ASQ6Y748XQ6TUTIL002.html 性風俗事業者が新型コロナウイルス対策の持続化給付金などの対象から外されたのは、憲法が保障する「法の下の平等」に反するとして、関西地方のデリバリーヘルス(無店舗の派遣型風俗店)運営会社が、国などに未払いの給付金や慰謝料など計約450万円を求めた訴訟で、東京地裁(岡田幸人裁判長)は30日、請求を退ける判決を言い渡した。 この件で興味深いのは、この記事の最後にも書かれているように、厚生労働省所管の雇用調整助成金等では、当初対象外とされたものの、その後批判を受けて対象に含められたのに、経済産業省所管の持続化給付金では対象外のままで、裁判にまで発展した点です。 この件については、一昨年か

    性風俗営業とコロナ給付金 - hamachanブログ(EU労働法政策雑記帳)
  • 竹中平蔵と習近平の「共鳴」@梶谷懐 - hamachanブログ(EU労働法政策雑記帳)

    中国経済の梶谷懐さんが、現代ビジネスに「竹中平蔵氏と中国・習近平政権、提唱する「経済政策」がこんなに似てきている」というエッセイを寄稿しています。これが大変面白い。 https://gendai.ismedia.jp/articles/-/76094 あの竹中平蔵氏が、中国で大いに人気を集めているらしい。中国の人々はいったい竹中氏の何に惹かれ、彼から何を得ようとしているのか。神戸大学・梶谷懐教授による全3回のレポート。最終回となる今回は、竹中氏が提唱する経済政策と、習近平政権が目指す経済体制(「シーノミクス」と呼ばれる)に見られる類似、そして、日中で共振する「新自由主義」の動きについて解説する。 まあ、今の中国社会を、共産党一党独裁による徹底した新自由主義と考えるのは、割とポピュラーな見方だとは思いますが、そこにここ二十数年にわたって陰に陽に日の政策決定に関わり続けてきた竹中平蔵という補

    竹中平蔵と習近平の「共鳴」@梶谷懐 - hamachanブログ(EU労働法政策雑記帳)
    nakagawamakoto2007
    nakagawamakoto2007 2020/10/13
    Re: 企業を含む中間団体から切り離された個人が文字通り「弱い存在」として国家や大企業に直接対峙することを前提している。それは端的にいえば、それまで人々がよりどころにしていた中間団体が解体された後に...
  • http://eulabourlaw.cocolog-nifty.com/blog/2020/09/post-1631bd.html

    nakagawamakoto2007
    nakagawamakoto2007 2020/10/02
    Re: BI論とネオリベラリズムとは極めて親和性が高い
  • 本田由紀『教育は何を評価してきたのか』 - hamachanブログ(EU労働法政策雑記帳)

    田由紀さんの『教育は何を評価してきたのか』(岩波新書)をお送りいただきました。ありがとうございます。ところで、田さんの岩波新書の単著って、これが初めてなんですね。もっと前に出ているように感じていましたが。 https://www.iwanami.co.jp/book/b498677.html なぜ日はこんなにも息苦しいのか。その原因は教育をめぐる磁場にあった。教育が私たちに求めてきたのは、学歴なのか、「生きる力」なのか、それとも「人間力」なのか――能力・資質・態度という言葉に注目し、戦前から現在までの日教育言説を分析することで、格差と不安に満ちた社会構造から脱却する道筋を示す。 ただこの田さんがものすごく力を込めて書いていることは伝わってくるのですが、肝心の枠組がぼやけているというかいささかねじれているように感じられ、話がすとんと落ちてこない恨みがあります。 第1章 日

    本田由紀『教育は何を評価してきたのか』 - hamachanブログ(EU労働法政策雑記帳)
    nakagawamakoto2007
    nakagawamakoto2007 2020/03/24
    「水平的画一化」v.s「水平的多様化」と「垂直的序列化」
  • 上野千鶴子氏は反省のしどころを間違えているのでは? - hamachanブログ(EU労働法政策雑記帳)

    上野千鶴子氏が、弟子筋の北田暁大氏による厳しい批判に対して率直に反省したと話題のようですが、 https://synodos.jp/politics/19136 (脱成長派は優し気な仮面を被ったトランピアンである――上野千鶴子氏の「移民論」と日特殊性論の左派的転用) https://wan.or.jp/article/show/8029 (北田暁大さんへの応答 ちづこのブログNo.125) 正直言って、上野さんはより倫理主義的な方向に、つまりあえて言えば無責任に反省しやすい方向にのみ反省してしまった感があります。 私の理解するところ、北田氏による批判は、近年の松尾匡さんやブレイディみかこさんとの鼎談などとも共通の観点から、外国人労働者問題を素材にしつつ、上野氏のいわゆる日リベラル特有の「一見やさしさを装った「脱成長」の仮面の下には、根拠なき大衆蔑視と、世界社会における日の退潮を直視

    上野千鶴子氏は反省のしどころを間違えているのでは? - hamachanブログ(EU労働法政策雑記帳)
  • 元気ピンピンでも「老衰したから年金をくれ」の矛盾: hamachanブログ(EU労働法政策雑記帳)

    ちょうど2年前に、雑誌『エルダー』2016年10月号に寄稿した「養老保険と退職年金のはざま」は、改めて読み返してみると、なかなか鋭く議論を展開していたので、せっかくなのでお蔵出しします。 http://eulabourlaw.cocolog-nifty.com/blog/2016/10/post-2f66.html 養老保険と退職年金のはざま 過去十数年にわたって公的年金問題は国政の最重要課題であり続けてきました。そのなかには社会保険庁の「消えた年金問題」のような事務手続の不備にかかわる問題もありましたが、最大の焦点はもちろん人口の少子高齢化にともなって公的年金が将来にわたって持続可能なのかという点にあったことは周知の通りです。そしてこの問題をめぐってはそれこそ汗牛充棟(かんぎゅうじゅうとう)、山のような書物や論文、記事の類が積み上げられていますが、そもそもなぜ高齢者の割合が増えれば彼らに

    元気ピンピンでも「老衰したから年金をくれ」の矛盾: hamachanブログ(EU労働法政策雑記帳)
    nakagawamakoto2007
    nakagawamakoto2007 2018/11/02
    RE: 公的年金は厚生年金保険または国民年金保険という社会保険の一種です。社会保険というのは健康保険や雇用保険を思い浮かべればわかるように、病気や失業という保険事故に遭遇した人に給付がされるものであって...
  • ベーシックインカム異論 - hamachanブログ(EU労働法政策雑記帳)

    なんだか最近再びベーシックインカムが政治課題として論じられてきているようなので、もう8年近くも前の文章ですが、お蔵出しして皆様にお目にかける必要があるのではないか、と。 文藝春秋が毎年出してる『日の論点』の2010年版に寄稿したものです。 何しろ8年近く前なので、「有効求人倍率が0.4に近い現状において」なんていう台詞も出てきますが(ちなみに現在は1,5以上)、議論の筋道自体は今でもまったく変える必要はないと思っています。 マクロ社会政策について大まかな見取り図を描くならば、20世紀末以来のグローバル化と個人化の流れの中で、これまでの社会保障制度が機能不全に陥り、単なる貧困問題から社会的つながりが剥奪される「社会的排除」という問題がクローズアップされてくるともに、これに対する対策として①労働を通じた社会参加によって社会に包摂していく「ワークフェア」戦略と、②万人に一律の給付を与える「ベー

    ベーシックインカム異論 - hamachanブログ(EU労働法政策雑記帳)
    nakagawamakoto2007
    nakagawamakoto2007 2017/10/09
    RT: BIとは働いてもお荷物になるような生産性の低い人間に対する「捨て扶持」
  • 要は、ジョブ型なら職業教育、メンバーシップ型なら「文系」 - hamachanブログ(EU労働法政策雑記帳)

    今朝の朝日新聞が「争論」というでかいコーナーで、例によってL型大学の冨山和彦さんと、「文系」の日比嘉高さんの意見を載せています。 http://www.asahi.com/articles/DA3S11631210.html 大学で文系学部は何を教えるべきか。むしろ職業訓練に力を入れたほうがいいのか。人文・社会科学系学部などの「廃止や転換」を促す通達を文部科学省が昨年、全国の国立大学に出して以来、議論が盛り上がっている。いま、大学に求められる役割とは何だろう。 が、両者とも、大学で教えるべき(と彼らが考えるもの)が、それ自体として即時的に役に立つのだというレベルの議論でもって対立してしまっているので、話が薄っぺらいものになってしまっています。 特に日比さん、職業教育訓練が技術革新で陳腐化するなんて話、何十年も前から耳タコ的に言われ続けていて、それこそ陳腐化してます。 問題は、社会が社会に出

    要は、ジョブ型なら職業教育、メンバーシップ型なら「文系」 - hamachanブログ(EU労働法政策雑記帳)
    nakagawamakoto2007
    nakagawamakoto2007 2015/03/06
    RE 問題はどっちが本当に役立つかなどというナンセンスな議論ではなく、社会が若者を受け入れる受け入れ方のスタイルとして、ジョブ型の方が良いのか、メンバーシップ型の方が良いのか、という問題
  • 高齢者雇用の問題とは、日本の「普通のエリート」という仕組みが根底にある - hamachanブログ(EU労働法政策雑記帳)

    依然として一知半解の議論を展開している向きもありますが、高齢者雇用の問題とは、日型雇用システムが維持している「普通のエリート」という他国に例を見ない仕組みが根底にあるということを、改めて『HRmics』で海老原さん、荻野さん相手に語った記録をアップして、確認しておきたいと思います。 今月10日発売予定の『中央公論』12月号での海老原さんとの対談記事の予習用としても有用です。 http://homepage3.nifty.com/hamachan/hrmics12.html(「ふつうの人」が「エリート」を夢見てしまうシステムの矛盾) そもそも、欧米では定年制が企業経営の問題となることは少ない。なぜ日だけ、ことさらに定年が問題となるのか。雇用の仕組みの違いに迫る。 ―欧米と比較した日の高齢者就業の特徴を教えてください。 「高齢者多就業社会」という意味では日はかなりの先進国で、高齢者が労

    高齢者雇用の問題とは、日本の「普通のエリート」という仕組みが根底にある - hamachanブログ(EU労働法政策雑記帳)
    nakagawamakoto2007
    nakagawamakoto2007 2012/11/06
    ワークライフバランスは下部構造に支えられている RT 他国ならノンエグゼンプトになるような人々を疑似エグゼンプト化していることが、(さまざまなメリットとともにその裏側で)さまざまな問題-まさにブラック企業
  • 1