mixiにクックパッド、Dropbox、そしてFacebook……おなじみのネットサービスを題材に、ちょっと切ない日常風景を描くマンガ「バイナリ畑でつかまえて」をご存知だろうか。ウェブで連載していたショートショートが、このたびAmazonコンピュータ・IT のランキングで1位を獲得した。 元ITmedia記者の漫画家が描く「ITと日常」 作品自体ももちろん面白いのだが、作者である山田胡瓜(やまだきゅうり)さんの経歴も興味深い。連載先のITmediaで長くテクノロジー分野の記者をやっていた。主にコンシューマー向けの記事を担当し、携帯電話の新機種をレビューしたり、通信業界の動向を追いかけたりといった具合である。 そんな経験から生まれたITマンガは新しいようで、どこか懐かしい。ネットの利便性の影に隠れた人間の優しさが見えてくるこの感覚は、言ってみれば“IT版の星新一”? テクノロジーの裏にある“
一 ある日の事でございます。逢坂様は経営会議室のふちを、独りでぶらぶら御歩きになっていらっしゃいました。会議室の中に座っている人の髪は、みんな玉のようにまっ白で、その左腕にある金色の時計からは、何とも云えない金の匂いが、絶間なくあたりへあふれて居ります。会議室は丁度朝会なのでございましょう。 やがて逢坂様はその会議室のふちにおたたずみになって、部屋のガラス壁をおおっている観葉植物の葉の間から、ふと外のようすを御覧になりました。この会議室の外は、丁度地獄の底が広がって居りますから、水晶のような壁を透き通して、仕事の山の景色が、丁度のぞき眼鏡を見るように、はっきりと見えるのでございます。 するとその地獄の底に、カンダタカシと云う男が一人、ほかの社畜と一緒にうごめいている姿が、御眼に止まりました。このカンダタカシという男は、人の絵をトレスしたりブログを炎上させたり、いろいろ悪事を働いたおおどろぼ
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