西アフリカで流行が続くエボラ出血熱について、WHO=世界保健機関などのグループは、カナダ政府が開発したワクチンに病気の発症予防の効果がある可能性が高いとする臨床試験の中間結果を発表しました。エボラ出血熱の初のワクチンが誕生するか、期待が高まっています。 試験は先月20日までの3か月余りの間に、患者本人や患者と接触する可能性が高い家族など合わせて7600人余りを2つのグループに分け、一方のグループにはすぐにワクチンを接種し、もう一方には、3週間後に接種する方法で行われました。 その結果、すぐに接種したグループでは10日をすぎても発症した人が出なかった一方、3週間後に接種したグループでは16人が発症したということです。研究グループではこのワクチンには、エボラ出血熱の発症を予防する効果がある可能性が高いと結論付けています。 WHOなどのグループでは今後も臨床試験を継続し、ワクチンの効果が出にくい