農協(JA)グループは8日、東京都内で全国大会を開き、今後の政策要求活動について「政府・与党をはじめ、すべての政党に組合員の声を主張し、国政に反映する」との特別決議などを採択し、閉幕した。政権交代を受け、自民党中心だった政党との関係を事実上「全方位型」に見直す。農家だけでなく消費者など幅広い層との連携や地域への貢献をうたった大会議案(活動方針)も了承した。 全国農業協同組合中央会(全中)の冨士重夫専務理事は終了後の記者会見で「政権交代という大転換を受け、従来以上に幅広い国民運動を展開していく。これまでは(自公政権の)政府・与党に偏り過ぎていた」と述べた。また、各党との関係について「等距離と言えば等距離だが、政権与党に重きを置くということはある」と述べ、民主党との関係修復を模索する考えも示した。【行友弥】