当選を決め、喜ぶ伊波洋一氏(中央)と翁長雄志・沖縄県知事(左から2人目)。大幅な基地の整理縮小を訴えた伊波氏が自民党現職に大差をつけて初当選した (c)朝日新聞社この記事の写真をすべて見る 与党が大勝した参院選。だが、沖縄選挙区と福島選挙区では安倍政権の現職閣僚が落選、被災地を含む東北でも野党統一候補が勝利した。異相の背景を探る。 全国の選挙区で最も速い「当確」だった。 参院選の投票が締め切られた7月10日午後8時。マスコミ各社は、沖縄選挙区で野党統一候補の伊波洋一氏の「当確」を競うように流した。改選数1の同区ではこの瞬間、自民公認の沖縄北方担当相、島尻安伊子氏の落選が確実になった。 初当選を決めた伊波氏が真っ先に握手を交わしたのは、傍らの翁長雄志知事だった。伊波氏の選対本部筆頭共同代表を務めた翁長知事は、余裕の口ぶりでこう強調した。 「沖縄県民の良識の勝利だ」 ●許さなかった争点回避 沖
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