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ブックマーク / pmazzarino.blog.fc2.com (6)

  • 何度でも言う。地域の絆と犯罪にはなんの関係もない反社会学講座ブログ

    こんにちは、パオロ・マッツァリーノです。 寝屋川の中学生殺人事件の容疑者逮捕を受けて、月曜以降、デタラメなコメントがテレビからあふれ出すと思うので、先制攻撃をしておきます。 さっそく、金曜夜の報道ステーションでやらかしてました。コメンテーターの藻谷さんは、かなりまともな人です。殺人事件の件数はずっと減少していて、いまはもっとも少ない時代だという事実をきちんと指摘してたところまでは、よし。 ただ、そのあと続けて、地域の絆が薄れているのではないか、犯罪を防ぐために、われわれはもっと地域の絆を大切にすべきだ、みたいなことをいうんです。 決定的に矛盾したことをいってるのに、ご自分で気づいてないのですね。むかしに比べて地域の絆が弱くなった。と同時に、犯罪はむかしより減っている。だとしたら、絆が弱まるほど犯罪は減るという結論になってしまいます。 報道関係者のみなさん、立ち読みでもけっこうです。私の『「

    nakakzs
    nakakzs 2015/08/23
    たいていの場合「絆は必要、すばらしい」的なものが多いけど、その「絆」という名の束縛において、別の社会病理が生まれる可能性ってのには全く触れられないわな。村八分的もある意味「絆」。
  • 少年犯罪の実名報道は偽善である:反社会学講座ブログ

    こんにちは、パオロ・マッツァリーノです。 『週刊新潮』の未成年犯罪者実名報道を批判する意見を『新潮45』に寄稿したところ、掲載拒否をされました。 これまで反社会学講座などでやってきた私の流儀を踏襲し、事実に基づき感情論に流されず現実的な提言までしたつもりですが、自社批判が混じると、この程度の毒でもダメなんですねえ。 せっかく書いたのにもったいないので、長文になりますが以下に全文を公開します。「人権」一辺倒の不毛な実名報道議論に一石を投じられれば嬉しいです。 少年犯罪の実名報道は偽善である テレビのニュースを見ていると、コンビニ強盗の報道がしょっちゅうある気がしませんか。実際、犯罪統計を調べてみたら毎年五〇〇件くらい起きてるので、私の気のせいではなかったようです。 不思議ですよね。いまやコンビニの防犯カメラ設置率は一〇〇パーセントです。そんなことは強盗犯も知ってるはずです。 なのに、なんでコ

    nakakzs
    nakakzs 2015/04/29
    百田尚樹問題でわかったろうて。週刊誌なんぞ自らの利益で発信情報を選択している。|で、あくまで「容疑者」であって仮に冤罪とかだったらどうするのかねといつも思う。
  • しつけが悪いのを「やんちゃ」とごまかすな反社会学講座ブログ

    こんにちは、パオロ・マッツァリーノです。 ちかごろ、しつけの悪いこどもや犬を、「やんちゃ」という言葉で美化・正当化する人たちがいるのが気になります。 「ウチの子、やんちゃなんですぅ」と嬉しそうにいう親や飼い主。それがいいことだと思ってるの? 不穏な空気を感じます。「元気」ではなく「やんちゃ」とわざわざいうのはそこに、騒いだり暴れたりして他人に迷惑をかけているというニュアンスが含まれてるからです。 こどもが被害者になることにはやたら神経質になっているクセに、こどもや犬が騒いで周囲に迷惑をかけたり暴れたりして加害者になることには無頓着な親たち。自分のしつけがなってないのを、「やんちゃ」というかわいらしい響きの言葉でごまかしてるだけ。ぶしつけなガキや犬など、ちっともかわいくない。 私はこどもや若者の権利や自由を擁護しますけど、しつけにはかなりキビシいほうです。体罰は絶対に否定しますがしつけは絶対

    nakakzs
    nakakzs 2015/03/16
    大人が「若い頃やんちゃしてた」とか、被害者無視でむしろ自慢話のようにする風潮を改めないとどうしようもない。不良ががたまにいいことすると評価されるが、真面目な人がたまにミスると責められるのも。
  • 犯罪不安を煽るのは、どのメディアか 反社会学講座ブログ

    こんにちは、パオロ・マッツァリーノです。 前回のブログ記事「都合よくデータを切り取って人々を不安に陥れよう!」の補足情報。 主要な新聞を確認してみたところ、興味深い事実が判明しました。 たまたまこどもの誘拐事件の件数が少なかった平成20年と比較するトリックで、誘拐が増加していると不安をおおげさに煽る報道をしていたのは産経と読売でした。 朝日は、平成16年の141件から減少傾向と、データをきちんと見て冷静に事実を報じてます。早くも誤報反省の効果が出たのかな? 今回、もっとも称賛したいのは毎日です。誘拐の件数が減少しているというだけでなく、さらに数字の背景まで踏み込んで調べていたのです。 平成16年に摘発された100人の誘拐容疑者の7割は、被害者であるこどもと面識のない他人でした。しかし平成25年の摘発者75人のうち他人は31人。半数以上は、離婚した親など、こどもの親族・知り合いだったことまで

  • 都合よくデータを切り取って人々を不安に陥れよう!反社会学講座ブログ

    こんにちは、パオロ・マッツァリーノです。 さあみんな、おまちかね、「都合よくデータを切り取って人々を不安に陥れよう!」の時間だよ! 警察庁によると、13歳未満の児童・生徒が連れ去られる事件は平成20年の63件から増加傾向にあり、22年以降は90件前後で推移。25年は94件だった。(MSN産経ニュース2014年9月24日付) 上の記事を読んで、なにか感じない? こどもを狙った犯罪が増加していることへの憤り? なるほど。それもありますね。 でもごめんね、パオロさんはとっても性格悪いんだ。だから、他のところが気になっちゃう。 なぜ、平成20年と比較してるのだろう? 今日は、この理由をみんなと考えてみよう。 まずは、この警察発表の元になっているデータを探すんだけど、今回はすぐにみつかったので助かりました。平成25年の警察白書です。 この表の略取・誘拐という欄がネタ元。赤線で囲ってみました。 おっと

    都合よくデータを切り取って人々を不安に陥れよう!反社会学講座ブログ
  • 銀ブラに関するガセネタが広まっています反社会学講座ブログ

    こんにちは、パオロ・マッツァリーノです。 先日、朝ドラ『花子とアン』の劇中で、「銀ブラ」という言葉は、銀座をぶらつくことでなく、銀座でブラジルコーヒーを飲むことだという俗説を紹介してました。 すぐ真に受けた人がたくさんいるようですが、これ、まったくのデタラメですからね。銀ブラは、銀座をぶらつくこと、ぶらぶらすることの略なんです。こちらが正解。 これはいいネタになるかなと思って調べたら、なんだ、すでに星田宏司さんと岡秀徳さんが『「銀ブラ」の語源を正す』というで完全に検証済みだったんですね。読んでみると、ブラジル説を否定するほぼすべての証拠史料が網羅されてます。 ブラジルコーヒー説の発信源まで突き止めているのですから、もう、これに反論することは不可能でしょう。 ブラジルコーヒー説は、2008年に出版された『日で最初の喫茶店「ブラジル移民の父」がはじめたカフェーパウリスタ物語』というのな

    nakakzs
    nakakzs 2014/07/12
    そもそもそんなブラジルコーヒーとか狭義の意味だったなら、世間に広まる前にとっくに使われなくて用語として消えてるわな。
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