2002年4月、インドのインフォシス・テクノロジーズは、子会社のProgeon(プロジェオン)を通じて業務プロセスアウトソーシング(BPO)事業に参入した。最初の大口顧客であった米グリーンポイント・モーゲージ(カリフォルニア州)のS.A.イブラヒムCEO(最高経営責任者)は、この新事業立ち上げのためにはるばる駆けつけた。 BPOといえばコールセンターのような音声サービスを意味していた頃、インフォシスはデータセンターや記録管理など、未開拓でリスクが高いとされていた非音声市場に参入して大いに注目を集めた。 それから7年余り。非音声サービスは一大ビジネスに成長し、インフォシスの売上高の約20%を占めるようになり、明らかにこの賭けは成功した(ただし、グリーンポイントは2007年8月、早々に今回の金融危機の影響を受け、業務を停止した)。 インフォシスの業績は景気後退の影響が深刻化する中でも依然堅調で