人間の能力にはさまざまあるが、今の日本においてコミュ力ほど尊重される能力はない。 コミュ力というのははっきりしているようで曖昧な力だが、ようはまあ幼稚園から会社などの組織にいたるまで周りの空気に合わせて振る舞う力の事をいうのだろう。 就職などはとくにそうだが、どこもかしこも誰とでもやっていけそうな人材を争奪し、少しでもコミュ力に難がある人間を排除しようと必死である。 日本社会で一度排除されてしまうと大変で、ネットではコミュ力がないとどんな目にあうのかという実例が渦をまいてコミュ障を威嚇する。 そんなわけなので、日本人はだれでもコミュ力を磨くことに必死であり、その努力の結果日本人のコミュ力は相当なレベルに達している、はずである。 実際に世間にはコミュ力にみちみちた人々であふれており、僕にはとてもついていけそうもない。 しかし、そんなコミュ充のはずの日本人だが外国人の前となると様子は一変する。