先日していただいた取材記事のなかで、こんな話をちょっとした。 大学生の頃がちょうど日本のインターネットの黎明期で、大学院生の頃にはAT互換機にLinuxをインストールして、自分のマシンで動くようにカーネルのソースをいじったりもしていました。そういえばこれ、いつごろの話だっけと思って検索したら、いろいろ思い出したので書いておく。 大学院生の頃、ろくに学校に行かずにひきこもっていた時期がある。本を読んだり、プログラムを書いたり、羽生さんの棋譜を並べたり、自分が将来どうしたらいいかがわからなくて、眼の前の好奇心を満たしつつ、時間をつぶすためだけに行動していたのだ。 当時のLinuxは、そもそも自分のマシンでまともに動かすのがたいへんだった。世界中のオタクたちがよってたかって作っているプログラムではあったけど、いまほど参加者がたくさんいないから、足りないデバイスドライバがたくさんあったからだ。 L