HOMEオピニオン【フランス:オピニオン】ノートルダム大聖堂炎上が意味するもの:欧州のキリスト教文化圏、衰退の実態と警告 フランスのパリ中心部にそそり立つ世界遺産ノートルダム大聖堂が大炎上し、尖塔が焼け崩れる姿は、世界中に衝撃を与えました。国家的な悲劇との見解から、フランスを代表する高級ブランド「ルイ・ヴィトン」や「ディオール」を傘下に抱えるLVMHグループの大株主アルノー家や「グッチ」や「イヴ・サン=ローラン」を擁するピノー家がそれぞれ2億ユーロ、1億ユーロという巨額寄付を矢継ぎ早に表明。発生から1週間あまりで寄付金総額が8億ユーロ(約1千億円)を超えたそう。復活祭を週初に祝ったフランスでは、大聖堂の素早い再建に期待が高まっています。 その一方で、フランスには昨秋以降に広がった「黄色ベスト」の過激な抗議デモが完全には収束していないという事情も。生活苦に喘ぐ貧困層や年金生活者と、ワンクリッ