安倍晴明を祀るという名古屋晴明神社。 全国に安倍晴明に関係する神社がいくつかある。京都の一条戻橋近くにあった屋敷跡に建てられた晴明神社(web)はその代表だ。 1005年に晴明が死去したあと、一条天皇は晴明は稲荷神の生まれ変わりだから祀るようと命じて1007年に創建されたと伝わっている。 大阪の阿倍野清明神社(web)は、晴明生誕地の伝承が残る。 その他、東京葛飾区の立石熊野神社や愛知県岡崎市、福井県敦賀にも晴明ゆかりの神社がある。いずれも晩年にその地を訪れたという伝説が元になっているようだ。 しかし、晴明が高齢になって諸国を漫遊したという記録はない。水戸黄門こと水戸光圀が全国を歩き回ったことはないように、晴明の伝説もまた一人歩きしたようだ。 安倍晴明は晩年の数年間、この地(尾張国狩津荘上野邑)に移り住んだという言い伝えがある。 晴明がこの地にやってきたのは987年、67歳のときという。9