図書館から本を盗んだとして、山口県警長門署は4日、同県宇部市則貞3、無職水津光賀(すいづみつか)被告(61)を窃盗容疑で山口地検に追送検した。 自宅から約1100冊の本が見つかり、うち896冊が15図書館の蔵書と確認された。「読みたい本を集めて手元に置いておきたかった」と供述しているという。 発表によると、水津被告は今年1月から6月、山口市の市立図書館など3か所で計12冊を盗んだ疑いが持たれている。うち長門市立図書館で百科事典「古事類苑」2冊(計1万6000円相当)を盗んだとして窃盗罪で起訴されている。 2005年から仕事の休憩時間などに、各地の図書館を訪れていた。896冊の総額は200万円以上といい、日本民俗語大辞典(2万2000円相当)など高価な本も多かった。