「「国債金利について」について」で書いたように、国債金利の上昇を私は恐れています。国債金利の支払いは無駄の中の無駄でしょう。 増税する前に無駄を省けと主張される方がいます。気持ちはわからないでもないですが、危険な考え方です。 無駄を省くのには時間がかかるでしょう。無駄を省けば増税の必要がなくなるわけでもないでしょう。その時、無駄を省くのを優先していると何が起こるか、考えてみたいと思います。 まず、日本の財政が、今どうなっているか確認です。 24年度予算の歳出は90兆円です。このうち、国債の償還に充てるのが12兆円ですから、実質的な支出は78兆円です。これだけの収入があれば、国債残高は増えません。 残念ながら、税収は42兆円しかありません。税金以外の財産の切り売りの収入などを度外視すると36兆円は国債残高が増えてしまいます。 そこで、無駄を省くことを考えてみます。まず、省けない支出の筆頭は国