良い本だと思うんですが、なかなか勧めにくい。本書は『銀河帝国は必要か?ロボットと人類の未来』という著作と同時に書かれ、この後にいずれは『資本主義の哲学(仮)』という著作が書かれる位置づけの『AI時代の労働の哲学』という本なのです。つまり、(AI時代の)「労働の哲学」という本です。「労働の哲学」とは「どう働くか」という労働についてのhow to 本や自己啓発本ではなくて、「労働というものをどう考えるか」という本なんです。つまり、『資本主義の哲学(仮)』のprecursersが本書と『銀河帝国は必要か?ロボットと人類の未来』という位置づけになります。それでお勧めにはなりそうにもない。 そう、本書にでも出てくるのですが、中岡哲郎『工場の哲学―組織と人間ー』という本があり、この中岡本のミクロ・スコープをマクロにして、年代を2000年代に持ってくると本書の課題に近づくっていう気もします。もちろん、中
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