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ブックマーク / ides.hatenablog.com (18)

  • レビュー:ゲームをすることのメリット - 井出草平の研究ノート

    pubmed.ncbi.nlm.nih.gov doubleplus.gg Granic, Isabela, Adam Lobel, and Rutger C. M. E. Engels. 2014. “The Benefits of Playing Video Games.” The American Psychologist 69 (1): 66–78. もともとは"The American Psychologist"に掲載されていた論文だが、HTMLで公開されている。 概要 ビデオゲームは、ほとんどすべての子供や青少年の生活の一部となっており、米国では97%が1日1時間以上遊んでいると言われている。「ゲーム」の影響に関する心理学者の研究の大半は、暴力、依存症、うつ病に関連する潜在的な害に関する否定的な影響に関するものである。しかし、私たちは、このような悪影響だけでなく、ゲームをするこ

    レビュー:ゲームをすることのメリット - 井出草平の研究ノート
  • 今学期のおすすめ学習アプリ2021年秋 - 井出草平の研究ノート

    学生たちに学習アプリのおすすめを聞く授業のまとめ。 今までに登場したアプリ・ソフトウェアはこちらを参照してください。 今学期のおすすめ学習アプリ - 井出草平の研究ノート 今学期のおすすめ学習アプリ2019年春 - 井出草平の研究ノート 今学期のおすすめ学習アプリ2019年秋 - 井出草平の研究ノート 今学期のおすすめ学習アプリ2020年春 - 井出草平の研究ノート 今学期のおすすめ学習アプリ2020年秋 - 井出草平の研究ノート 個人的なオススメ OneNote www.onenote.com 無料で使えるところが良い点だと思います。弱点は、iPadOSでのスクリブルに対応していないところでしょうか。そのうち対応するとは思いますが、iPadでの使い勝手がやや落ちる気がしています。 Evernoteからの乗り換えもできるようです。 www.sunmattu.net TRINKA cloud

    今学期のおすすめ学習アプリ2021年秋 - 井出草平の研究ノート
  • 子守国家からセラピー国家へ(マイク・フィッツパトリック) - 井出草平の研究ノート

    www.ncbi.nlm.nih.gov 子守国家からセラピー国家へ From ‘nanny state’ to ‘therapeutic state’ マイク・フィッツパトリック Mike Fitzpatrick 公衆衛生政策のあらゆる議論に「ナニー・ステート(子守国家)」という厄介者が漂っている。公共の場での喫煙、肥満、暴飲暴、ギャンブルなどを抑制するための措置の要求に直面すると、大臣たちは「我々は子守国家主義という非難から守らなければならない」と宣言する。これに対して、キングズファンドのアンナ・クートAnna Cooteのような健康増進に熱心な人々は、「子守国家の何がそんなに恐ろしいのか」と問いかける。クートは、交通事故を減らすために導入された法律上の制限(速度制限、安全ベルト、バイクのヘルメット、呼気検査)のリストを挙げて、かつて「子守国家主義」として激しく抵抗されたが今は一般に

    子守国家からセラピー国家へ(マイク・フィッツパトリック) - 井出草平の研究ノート
  • 不登校の不安の種類は状態-特性不安である - 井出草平の研究ノート

    Gilles Brandibasによるフランスにおける不登校の研究。 journals.sagepub.com アブストラクト フランスの中等専門学校における不登校は、大きな懸念材料となっており、今回の調査もそのような背景から行われた。しかし、無断欠席truancy に関連する問題では、心理的な基準が考慮されることはほとんどなく、それは即座に組織の反応を引き起こす傾向がある。しかし、無断欠席truancyは、単に意欲の欠如や反抗的な態度によるものではない可能性がある。それどころか、ここでは無断欠席truancyはさまざまな種類の不安と関連した登校拒否として考えられている。Kearney and Silverman (1993)が定義した登校拒否school refusalのカテゴリーである正の強化は、ここで述べた研究で広く見られることがわかり、一種の社会的望ましさが、認められ認識された不安

    不登校の不安の種類は状態-特性不安である - 井出草平の研究ノート
  • 課金をせずに音声データから文字起こしをする方法 - 井出草平の研究ノート

    研究者だとインタビュ調査、ライターさんだとインタビューの文字起こしで必要になってくる作業が音声データを文字起こしである。 昔はすべて人力でやっていたが、最近は音声認識技術も上がってきたので、下原稿的なものとしてコンピューターに文字起こしをやってもらうという形になってきているようだ。 1. Googleドキュメント Androidでも文字認識は使われているので、広く知られているサービスだが、Googleドキュメントでも使用できる。 とはいえ、マイクで話したことを認識することが想定されている機能なので、Virtual Audio Cableというソフトをいれる必要があるようだ。 www.cg-method.com 認識のクオリティはかなり良い。ただ、音声の途中で音声認識が止まるので、実用性は乏しいのではと思った。Googleのサービスを使用するのであれば、Cloud Speech-to-Te

    課金をせずに音声データから文字起こしをする方法 - 井出草平の研究ノート
  • ネットで悲観的な情報を読み続ける「ドゥームスクローリング」が、あなたの心をむしばんでいる(WIRED) - 井出草平の研究ノート

    wired.jp コロナに限らずSNSにはりつくのは良くないと思う。メンタルが沈み込むことだけでない。SNSは生産性が低く、長時間かけても何も残らないことが多い。

    ネットで悲観的な情報を読み続ける「ドゥームスクローリング」が、あなたの心をむしばんでいる(WIRED) - 井出草平の研究ノート
  • デジタル・デトックスでは幸福にもならないし、充実した社会生活が送れるわけでもない - 井出草平の研究ノート

    山根信二さんのTwitter経由で知った情報(https://twitter.com/shinjiyamane/status/1359845316296470529)。 www.oii.ox.ac.uk Andrew K. Przybylski, Thuy‑vy T. Nguyen, Wilbert Law, and Netta Weinstein, 2021, Does taking a short break from Social Media Have a Positive Effect on Well-Being?, the Journal of Technology in Behavioral Science. https://link.springer.com/article/10.1007/s41347-020-00189-w https://link.springer.co

    デジタル・デトックスでは幸福にもならないし、充実した社会生活が送れるわけでもない - 井出草平の研究ノート
  • アドルノFスケールの次元性 - 井出草平の研究ノート

    ci.nii.ac.jp 西山俊彦「カリフォルニア権威主義尺度の包括的検討」 アドルノのFスケールは因子分析はされていないが、aからiまでの9クラスターに分類されている。因子分析の研究は後生になってからである。 因襲尊重(Conventionalism) 伝統的,中産階級的価値への執着 権威主義的服従性(Authoritarian Submission) 集団内の理想化された権威に対する服従的,無批判的態度 権威主義的攻撃性(Authoritarian Aggression) 伝統的な価値を犯す人を看視し,非難し,かつ,乙れに反擁しようとする傾向 内省拒否(Anti-Intraception) 主観的,想像的で柔らかい心への敵対 迷信とステレオタイプ(Superstition & Stereotypy) 個人の運命に神秘的な決定要因があるという信念,きびしいカテゴリーで考えようとする傾向

    アドルノFスケールの次元性 - 井出草平の研究ノート
  • アドルノのFスケール - 井出草平の研究ノート

    en.wikipedia.org カリフォルニアFスケール(California F-scale)は、1947年にテオドール・W・アドルノらによって考案された権威主義的性格を測定するための性格検査である。F-スケールは、従来主義、権威主義的な攻撃性、反侵入、迷信とステレオタイプ、権力と「強靭さ」、破壊性とシニシズム、投影性、性別など、権威主義のいくつかの異なる構成要素に関する反応を測定する。F-スケールから取得したスコアは、背景の構成要素、教育レベル、知的能力と直接的に関連する可能性がある。 従来主義:中産階級の伝統的な社会規範や価値観への適合。 権威主義的服従:従来の規範や価値観に従うことへの受動的な考え方。 権威主義的な攻撃性:従来の価値観に従わない個人を罰し非難する。 宗教と倫理。 迷信 力と「強靭さ」。 内省拒否 (Anti-intraception) Wilson-Patters

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  • ニアワーク(Near work)は近視の原因か - 井出草平の研究ノート

    ニアワーク(Near work)とは読書、勉強(宿題、ライティング)、コンピュータの使用、ゲームのプレイ、テレビの視聴など、近距離で行われる活動である。ゲームが視力に悪影響を与えるという話を好んでする眼科医がいるようだが、研究レベルで問題になっているのは読書と勉強である。 近視の中には高度近視(high myopia)があり、近視性網膜変性症、網膜剥離、緑内障、白内障、視覚障害、失明などのいくつかの眼疾患のリスクの増加と関連しているため、重要な公衆衛生上の問題となる。 傍証の一つとして挙げられるのは法学部生や医学生など高学歴集団では近視の有病率は80%を超えていることである。 pubmed.ncbi.nlm.nih.gov pubmed.ncbi.nlm.nih.gov また、放課後に塾に通う国の学生ほど近視の割合が高いという指摘もある。 pubmed.ncbi.nlm.nih.gov こ

    ニアワーク(Near work)は近視の原因か - 井出草平の研究ノート
  • ゲーム利用者からゲーム依存に発展するのは1.7% - 井出草平の研究ノート

    香川のネット・ゲーム条例関連。 条例では、ゲームプレイがゲーム依存に発展することが疑われていないようだが、ゲームをしたからといって、ゲーム依存者にはならいことは、多くの人たちは実感として持っているはずである。 また、実際にエビデンスも存在している。このエビデンスを今日は紹介したい。 www.ncbi.nlm.nih.gov Scharkow M, Festl R, Quandt, Longitudinal patterns of problematic computer game use among adolescents and adults--a 2-year panel study. T.Addiction. 2014 Nov;109(11):1910-7. ドイツの研究で、調査の対象になっているのは一般人口ではなく、ゲームをプレイしている人たちである。 参加者は14歳から18歳まで

    ゲーム利用者からゲーム依存に発展するのは1.7% - 井出草平の研究ノート
    namawakari
    namawakari 2020/01/23
    “必要なのはゲーム依存に関係がある3%の人たちを発見すること…香川の条例ではそのことについて何も書かれていない…ゲーム依存対策の要点を全く含んでいない”
  • 香川県ネット・ゲーム条例のスマホ時間使用はなぜ60分なのか - 井出草平の研究ノート

    記者の方に聞いて「ああそういう理由だったのか」と今日納得したこと。 60分という時間制限は成績と関係しているそうだ。 この資料は、コンテンツ文化研究会が公開した「第1回検討委員会(2019年9月19日開催)提出資料」の9ページ目にある。 スマホ利用が60分を超えると学力テストの平均正答率が落ちている。 ゲームが成績を下落させているデータと解釈したために60分制限ということになったようだ。 考察 ネットの長時間利用、ゲームの長時間利用が成績に影響することは以前から指摘がある(Schmitt & Livingston 2015など)。両者に関連があるのは事実であろう。 ただ、以前のエントリでも書いたが、スマホ利用と成績の間に関連があったとしても、それが因果関係とは限らない。逆の因果、疑似相関などの可能性がある。また、他の説明要因があって、思ったほど説明力が強くないかもしれない。 適切な変数を測

    香川県ネット・ゲーム条例のスマホ時間使用はなぜ60分なのか - 井出草平の研究ノート
  • オープンダイアローグによる介入によりひきこもりが著効した例 - 井出草平の研究ノート

    オープンダイアローグがひらく精神医療 作者: 斎藤環出版社/メーカー: 日評論社発売日: 2019/07/09メディア: 単行この商品を含むブログを見る 以下は斎藤環さんが実際に介入した事例である。 最初の事例はひきこもりの男性だった。家族内暴力を振るい、家族を閉め出して自宅にたてこもっていた男性事例。二週に一度、同僚医師と外来でOD(オープンダイアローグ)的な面接を試みたところ、わずか半年間で目覚ましい変化があった。結果のみ記すと、彼は現在、専門学校に通いつつ、その技能を活かして起業すベく、ネットワーク作りに奔走している。初診の段階では想像もつかなかったような社会性が発揮されつつある。これとともに家族関係も改善し、当初は面接室で親を怒鳴り上げることもしばしばあったが、現在は比較的穏やかに、今後のことが話し合えるまでに変わりつつある。 ひきこもりの社会参加は、とにかく時聞がかかる。従来

    オープンダイアローグによる介入によりひきこもりが著効した例 - 井出草平の研究ノート
  • ひきこもり現象はいつから始まったか - 井出草平の研究ノート

    ひきこもり」は70年代に現れ80年代から90年代にかけて激増したと言われている.斎藤環は次のように述べている. 私自身も,医師になりたてだった1980年代中期の時点で,この種の事例をごくありふれたものとして診療にかかわっていた経験があります.(斎藤 2002: 34) また,最初期からひきこもり問題に関わり続けているNPO法人・青年自立援助センターの代表である工藤定次によると,「ひきこもり」と呼ばれるようなケースに初めて関わったのは1978年であるという(斎藤 2003b: 52) この傍証となるのは不登校者の推移 )である.ただ不登校統計を使う際には注意が必要である.なぜならば,不登校統計には様々な問題点があるからである.例えば,長期欠席の中で不登校が占める割合が都道府県によって非常に大きな相違があることである.小学校の不登校率は最高値[青森県52.7%],最低値[長崎県22.0%]で

    ひきこもり現象はいつから始まったか - 井出草平の研究ノート
  • ロストジェネレーションは計量的に支持されない - 井出草平の研究ノート

    ロストジェネレーションというのは1973〜1982年生まれの世代のことを指す*1。景気の悪かった、いわゆる「失われた十年」に就職をしなければならなかった世代である。彼らは不景気により、正規雇用を得ることができず、割をったということである。2005年に景気回復があり、これ以降の世代は就職状況が良かったという認識から、狭間の世代がロストジェネレーション(ロスジェネ)と呼ばれている。 ロスジェネのうち先頭の1973年生まれの人は高卒で1992年、短大卒で1994年、大卒で1996年に就職している。一番後ろの1982年生まれの人は高卒で2001年、短大卒で2003年、大卒で2005年(就活は2004年)に就職した人である。 Wikipediaにはこのような解説がある。 この氷河期世代には、安定した職に就けず、派遣労働やフリーターといった社会保険の無い不安定労働者(プレカリアート)である者が非常に

    ロストジェネレーションは計量的に支持されない - 井出草平の研究ノート
  • 鈴木謙介『サブカル・ニッポンの新自由主義』の仮説を量的実証するためのメモ書き - 井出草平の研究ノート

    サブカル・ニッポンの新自由主義―既得権批判が若者を追い込む (ちくま新書) 作者: 鈴木謙介出版社/メーカー: 筑摩書房発売日: 2008/10メディア: 新書購入: 11人 クリック: 185回この商品を含むブログ (99件) を見る このエントリでは『サブカル・ニッポンの新自由主義』で示された仮説の実証可能性について少し考えてみようと思う。このの世間的評価はアマゾンの書評などをみると、評価している意見もあるが、一方で、「情報量が多いが」であったり「自分の中のもやもやをストレートに出したような」などの否定的意見もあり、個人的にはいろいろと示唆に富む記述が多かったと思うだけに、少し残念だと思ったので、書評のような形ではない角度からこので示された仮説について考えてみたい。 書では「インターネット」の話と「新自由主義」の話の2つの事が書かれており、結論部分にジモトについてなどの考察が書

    鈴木謙介『サブカル・ニッポンの新自由主義』の仮説を量的実証するためのメモ書き - 井出草平の研究ノート
  • 寛解と回復と反応率 - 井出草平の研究ノート

    今回は授業へのフィードバックのエントリ。今週の授業でうつ病について喋っていたのだが、寛解と回復の違いを説明しなかったせいか、どうも混乱したようなので、授業プリントを作るついでにこちらにも書いておこうと思う。内容自体は授業に密着したものではなくて、治療による寛解と回復と効果率の話。 寛解(remission)という言葉は、日常生活ではあまり使わない言葉である。寛解とは病気による症状が好転または、ほぼ消失し、臨床的にコントロールされた状態を意味する言葉である。例えば、状態でうつ気分に苛まれ、ベッドから立つことができないと言う状態が治療することによって日常生活が支障なく送れる程度まで状態が戻ると寛解という表現をする。寛解は回復とは異なる概念である。寛解は薬を飲むのをやめて元気になったということを意味しているわけではない。 以下がモデル図。 Kupferのモデル図*1を改変したもの。森下茂『抗う

    寛解と回復と反応率 - 井出草平の研究ノート
    namawakari
    namawakari 2009/06/15
    勉強になる。
  • 社会に合わせようとするから、社会と合わせられなくなっている - 井出草平の研究ノート

    ひきこもりについての論考。「ひきこもり」は社会へ適応しないのではなく、適応しようとするために逆に適応できない状態に陥っているという内容。非常に的確で興味深い論文。 加藤弘通,2006, 「ひきこもりの青年にとって働くということ--社会に向き合って生きようとする姿」 (特集 若者が働くということ--発達心理学的な視点から) 『発達』27(108),28〜34 つまり、誇大な夢を語った。「意味がない」と退けたりすることには、それなりの意味があるのです。例えば、「意味がない」と貰うAさんは、「アルバイトが続かないこと」について次のようた話します。 アルバイトすること自体はそれなりに楽しいし、その日その日は充実している。でもそれ にハマって、周りから頼りにされればされるほど、「このままじやあ、タメだ」という思いが強くなってくる。「このままじゃあ、またルートからはずれちゃう、終わっちゃうって。もちろ

    社会に合わせようとするから、社会と合わせられなくなっている - 井出草平の研究ノート
    namawakari
    namawakari 2009/03/19
    社会規範の内面化が強すぎるがために、かえって社会に適応できなくなる。
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