ぼくがぼくにインタビューしてみた。 ――この本、なんで読んだんですか? これ買ったの、20代のころだったかなあ…。だから十数年、「積ん読」状態だったんだよね。字がみっちりだし、過去のこういうロシア革命史を読んでいると、名前と人物関係を追っているだけで疲れちゃう印象があって、「ええっと、時間と気持ちに余裕があるときに読みますね…」てな感じで自分に言い訳して、読んでなかった。 ところが最近、不破哲三の「スターリン秘史」の連載が「前衛」で始まったのね。これが面白いんだわ。 とくに独ソ戦って、あらためてスゲエ勝利だったんだと気づかされた。 日本共産党の綱領には、ソ連批判の後にも、ずっと反ファシズム戦争としての第二次世界大戦におけるソ連の貢献を記述してあったんだけど、なんでそんなものをいつまでも書いているのかわかんなかったよね。だけど、不破の本やこのドイッチャーの本を読んで、いかにドラマチックな反転