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ブックマーク / d.hatena.ne.jp/matsuiism (3)

  • 重信メイ『「アラブの春」の正体』 - heuristic ways

    チュニジアで大規模なデモやストライキが起き、政府に対する抗議運動が高揚して、ついにベン・アリー大統領の亡命を引き起こし、「ジャスミン革命」と呼ばれる事態に至ったのは2011年1月のことである(正確には前年12月後半から各地にデモが拡大していた)。その衝撃はエジプトなど周辺諸国に飛び火し、こうした一連の民衆蜂起と民主化の動きはやがて「アラブの春」と呼ばれることになる。 当時私は北村透谷や自由民権運動に関するなどを読んでいたが、「自由民権運動」が英語で“Freedom and People’s Rights movement”ということを知り、「(私も詳しい事情は知らないが、報道で知る限り)つい最近チュニジアで起こり、エジプトなどの周辺諸国へ波及しているのは、広い意味での“Freedom and People’s Rights movement”の延長ではないだろうか」と書いたりした(201

    namawakari
    namawakari 2012/11/11
    以前、テレビで見ていた印象では、できるだけアラブ側の情報を正確に伝えようとしている人だと思った。ジャーナリストという職業に忠実なんじゃないかな。
  • 市民権と武装権 - heuristic ways

    私が最初に読んだ小熊英二氏の著書は、『市民と武装――アメリカ合衆国における戦争と銃規制』(2004年)だった。これは、「市民と武装――アメリカ合衆国における「武装権」試論」と「普遍という名のナショナリズム――アメリカ合衆国の文化多元主義と国家統合」の二の論文を収めたもので、前者はもともと1994年に発表されている(後者は1992年に執筆したが、未発表だったとのこと)。 最初に読んだときは「アメリカの銃規制問題」の歴史的背景を考察したものというぐらいの印象しか持たなかったが、今回再読してみて、氏の問題意識はむしろ、市民権の問題を「武装権」の歴史から捉えるというところにあることがわかってきた。 一七世紀イギリスの思想家ハリントンによれば、土地が君主や貴族によって独占されていた時代は傭兵や貴族が軍の主力となるが、共和制では土地を所有して自立した市民は自らの財産を守るため武装しており、こうした人

    namawakari
    namawakari 2011/07/20
    “均質的な共同体をつくる市民たちの武装は、専制国家の圧政に対しては抵抗や異議申し立ての能力の裏づけとなるけれども、「市民以外の者たち」(マイノリティ)に対しては、規範による排除や抑圧の力として作用”
  • 小熊英二『私たちはいまどこにいるのか』 - heuristic ways

    このの発行日は2011年3月10日。その3カ月後の6月11日、小熊英二氏は脱原発デモに参加している。《日中、7千人が参加し全国最大規模になった新宿のサウンドデモでは、「社会学者の小熊(おぐま)英二さんです」と紹介されてあいさつした小熊さんが「楽しくやりましょう!」と呼びかけた。》(「6・11デモ 新旧混在 労組の旗と若者の音楽」朝日新聞、6/20) 「3・11以後」という言い方があるが、私はむしろ今問われているのは、3・11以前の平常時にどれだけのことを考え、どんな風に自らの言動に対する「社会的試練」(小林秀雄)を経験してきたかということだと思う。*1 小熊英二氏は、「あとがき」(二〇一一年一月)で、こんなことを書いている。 またドイツなどでは、七〇年代からの経済の低迷や失業率の増大があっただけでなく、八〇年代には中距離核ミサイル配備による欧州核戦争の危機、チェルノブイリ原発事故といった

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