未来機械が手がける自動清掃ロボットは、まるで家庭用ロボット掃除機のように太陽光パネルの上を動き回り、汚れた表面を奇麗に掃除している。 主な取引先は中東地域の電力公社など。広大な砂漠を利用した大規模太陽光発電所(メガソーラー)の建設が相次いで計画されている。しかし、雨が降らず、砂ぼこりがパネルに積もる砂漠地域では、1カ月間でも放置すれば発電効率が10~15%も低下する。それを避けるためには、約1週間ごとに手作業での掃除が必要とされている。 人手による砂漠でのパネル掃除は困難を極める。清掃員が水で塗らしたモップで表面を拭こうにも、広いもので東京ドーム10個分にも及ぶメガソーラーの清掃には多大な人件費がかかる。気温が40度を超すこともあり、熱中症などの問題もあった。