「世の中はどうせ変わり続ける。であればその変化をいち早くつかみ、迅速に対応していくことが重要になる」――。 ホームセンター最大手カインズと食品スーパーベイシアの会長を務め、ベイシアグループの実質的なトップを務める土屋裕雅氏は2022年10月13日、オンラインで開催中の「日経クロステック EXPO 2022」で「ハリネズミ経営を支えるデジタル変革~IT小売業への道」と題して講演した。同グループが掲げる「ハリネズミ経営」や2018年にぶち上げた「IT小売業宣言」について語ったほか、ベイシアグループをDX(デジタルトランスフォーメーション)に本気にさせた「新幹線事件」についても初めて明かした。 売上高1兆円の大台を突破 ベイシアグループは、1958年に群馬県伊勢崎市で服地店として創業した「いせや」を前身とする小売り主体の企業グループだ。カインズやベイシアのほか、作業服のワークマンなどグループ企業
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