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2010年6月24日のブックマーク (1件)

  • 大連ふたたび - 記憶の彼方へ

    天津から渤海湾をひとっ飛びして大連に戻った。一時間かからない。距離は約五百キロ。ちょうど東京大阪間の距離感である。一週間ぶりに戻った大連では空き時間に歴史的建造物に囲まれた中山広場まで散歩した。往きは表通りの人民路を歩き、帰りは横道に入り、裏道を散策した。地元の生活の底辺に少しでも近づきたかった。横道に一歩足を踏み入れただけで、まるで空気が違う小路や路地がいくつもあった。懐かしい異臭が鼻腔を襲った。油の浮いた汚水の溜まったドブ(溝)があった。無造作に干された洗濯物が目につく。ランニングシャツ姿の目つきの鋭い男達がたむろしている。路地でボール遊びに興じる半裸の少年たちの目つきも鋭い。私が左掌に隠すように持つカメラに敏感に目を走らせる。試しにニコッと笑いかけたが、当然無視された。日メーカーの高級車が二台横付けされた「温聲茶楼」という看板のかかった裏ぶれた店の窓から男たちの話し声と麻雀のパイを

    大連ふたたび - 記憶の彼方へ