社会 カンピロバクター食中毒 生肉抵抗感薄れ急増2010年8月15日 牛刺し、レバ刺し、ヤギ刺し、馬刺しなどの生肉料理や加熱不足の肉を食べたことによるカンピロバクター食中毒が今年に入って多発している。県内では2000年から09年まで年間発生件数が0〜6件だったのが、今年は14日現在、すでに10件の発生が報告されている。県薬務衛生課は「生肉を食べることに対する抵抗感がなくなってきているのではないか」と食生活の変化があると推測。「どんなに新鮮でも生肉には高率で菌が付着している。カンピロバクターは熱に弱いので、十分に加熱して食べて」と呼び掛けている。 カンピロバクター食中毒の主な症状は下痢や腹痛、発熱。潜伏期間は2〜7日。最近の研究では筋肉を動かす運動神経の障害のため、急に手や足に力が入らなくなる「ギラン・バレー症候群」を引き起こす可能性があることも明らかになっており、軽視は禁物だ。 全国