あらゆる属性をグレーで鞣すモーゼス・サムニーの第二章『græ』 「まずはみんなで生き残ろうぜ。 トンネルを抜けた向こう側でまた会おうな」 1曲目「insula」を改めて聴いてハッとする人もいるだろう。冒頭からマントラのように聞こえてくる“Isolation comes from “insula” which means island”のフレーズ。「Isolation(隔離、孤独)」という言葉が、よりによってこのタイミングで大きな意味を持つことになろうとは! と。 それにしてもすさまじいアルバムが届いてしまった。モーゼス・サムニーのニュー・アルバム『græ』。タイトルの実際の読み方は本人曰く「グレー」だが、黒でもない、白でもない、中間色の「グレー」を意味するモーゼスによる造語になっている。「æ」が「ア」と「エ」を同時に発音する際の記号であることから、どちらでもないが、どちらでもある、とでもい
レガシー、それは私そのもの ~ジャミーラ・ウッズが語る新作『レガシー!レガシー!』と、誇りの在り処、アイデンティティのゆくえ レガシー、それは自分自身だ。ジャミーラはインタビューでこう語ってくれた。「『この人は誰だろう? 私と同じ所から出てきて、世界を変えるような素晴らしい業績を残したこの人は?』と。それが私の自信になり、自意識へとつながった」と。シカゴが誇る随一の知性=ジャミーラ・ウッズ。約3年ぶりとなる彼女の待望のセカンド・アルバム『レガシー!レガシー!』は、収録楽曲それぞれに過去の偉人の名がつけられ、またその内容自体も彼らにインスパイアされたものとなっている。つまり今作は、ジャミーラが影響を受けてきた音楽や文学がどう自分自身と結びついているのかを楽曲やポエムに落とし込むことで、自らのアイデンティティを深くとらえ直した作品なのだ。シングル曲でもあった「ZORA」のMVでは、公民権運動期
Superorganism初来日公演直前!~日本を離れて暮らすオロノが語る、バンドのユニークさを形作るポップへの愛と野心 BBC、Rolling Stoneを始め多数のメディアから“今年/いま注目のアーティスト”として紹介され、フランク・オーシャンやヴァンパイア・ウィークエンドのエズラ・クーニグからも愛を受けるなど昨今のインディ・バンドとしては異例のバズを浴びるSuperorganism。 年が明けてからも彼女たちはペースを緩めない。シングル「Everyone Wants To Be Famous」は、サンプルづくめのサイケデリックなサウンドも、SNSを通して皆が評価を得ようとすることへ皮肉が感じられるリリックも彼女たちらしいもの。そして何より何度でも聴きたくなるキャッチーさが耳を惹く。ワールド・ツアーや待望のデビュー・アルバム『Superorganism』のリリースもアナウンスし、201
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