【ニューヨーク、ベルリン共同】ドイツ自動車大手フォルクスワーゲン(VW)の排ガス規制逃れ問題で、米環境保護局(EPA)は2日、グループ傘下の高級スポーツカー「ポルシェ」などのディーゼル車計7車種で、新たに不正を確認したと発表。EPAは「VWはきれいな空気を守るための法律に再び違反した」と批判した。 VWは今回指摘された対象車について「禁じられた方法で排ガスを操作するソフトウエアを搭載していないことを強調したい」と不正を否定するコメントを発表。 ポルシェは高いブランドイメージを持ち、1台の収益が大きく、販売も好調でVWグループの経営の屋台骨を支えている。 2011年、ポルシェの株主総会で展示されたディーゼル車のSUV。右はフォルクスワーゲンのウィンターコルン前会長=シュツットガルト(ロイター=共同)
平和学の第一人者で「積極的平和」を提唱したノルウェーの平和学者、ヨハン・ガルトゥング博士(84)が十九日に来日し、本紙のインタビューに答えた。博士は憲法九条を持つ日本に以前から関心を寄せており、安倍晋三首相が「積極的平和主義」との言葉を繰り返し使っていることに「おそらく安倍首相の言う『積極的平和主義』は日米の軍事的な同盟をベースとしており、日本が米国の戦争を一緒に戦うことになる。私の『積極的平和』と中身は違う」と懸念を示した。 博士は一九六九年の論文で単純に戦争のない状態を「消極的平和」とする一方、貧困や差別などを構造的な暴力ととらえ、これらのない社会状況を「積極的平和(positive peace)」と定義した。博士の定義はその後、世界の平和研究に大きな影響を与え、平和学の確立につながった。日本政府は「積極的平和主義」をproactive contribution to peaceと英
十六日午後九時半ごろ、東京都豊島区東池袋一のJR池袋駅近くで、乗用車が歩道に乗り上げ、交差点角にある衣料品販売店「ZARA」に突っ込んだ。歩行者五人がはねられ、板橋区成増四、薬剤師江幡淑子(としこ)さん(41)が頭を打って死亡した。ほかに、女性(27)が骨盤骨折するなど、男性(25)、三十七歳と七十一歳の女性の計四人が重軽傷を負った。 池袋署は自動車運転処罰法違反(過失傷害)の疑いで、乗用車を運転していた北区王子三、医師金子庄一郎容疑者(53)を現行犯逮捕。同法違反(過失致死傷)容疑に切り替えて調べている。同容疑者も左手首を骨折し治療を受けた。
不正会計問題で、東芝は二十一日、田中久雄社長や前社長の佐々木則夫副会長、その前の社長の西田厚聡(あつとし)相談役ら直近三代の社長経験者を含む経営陣九人が同日付で辞任すると発表した。このうち取締役は八人で取締役会の半数が辞める。同社の第三者委員会は「不適切会計は経営判断で行われた」と組織ぐるみだったと断定。一方、田中氏は記者会見で自らの経営責任を認めつつも、部下に圧力をかけたことはないとの認識を示した。後任社長は室町正志会長が暫定的に兼任し、八月中旬に新たな経営体制を公表する。 田中氏は同日、東京都内の東芝本社で会見し、「すべての利害関係者の皆さまにおわびする」と述べた。 一方、第三者委員会が、不正会計問題の原因として田中氏ら経営トップが部下に圧力をかけていたことを挙げたり、田中氏が遅くとも昨年三月ごろ、かさ上げを認識していたと認定したりしたことについては、「(そのような)認識はない」と否定
二〇二〇年東京五輪・パラリンピックの主会場となる新国立競技場建設計画を、白紙に戻すと表明した安倍晋三首相。二年前の五輪招致演説では、白紙にしたデザインを念頭に、独創的なスタジアムでの開催をアピールし、財政措置を確実に実行すると明言していた。演説では、東京電力福島第一原発の状況について実態と異なる発言をして被災地などから批判を浴びた。演説内容があらためて問われている。 (高山晶一、我那覇圭) 演説では、福島第一原発事故について「私から保証します。状況は統御(アンダー・コントロール)されています」と明言した。しかし、汚染水が海に流出し続けるなど、原発事故は収束には程遠い状況だった。政府は今年六月の廃炉に向けた中長期ロードマップ(工程表)改定でも、使用済み核燃料の取り出し開始時期を大幅に遅らせており、現在も原発事故対応をコントロールできているとは言えない。
前東京都知事で二〇二〇年東京五輪・パラリンピック招致を推進した猪瀬直樹氏(68)が共同通信の取材に応じ、新国立競技場の建設計画見直しについて、「在任時から建設費用が不透明だと思っていた。招致の時に国民が抱いた夢がこの問題で壊れ、国際社会に悪印象を与え、悔しい」と語った。 東京五輪の開催が決まったのは一三年九月。約一カ月後には、当初千三百億円だった工費が三千億円との試算が明るみに出た。猪瀬氏は「なぜ三千億円になるのか説明が無く、分からなかった」という。 事業主体の日本スポーツ振興センター(JSC)に疑問の目を向けていた猪瀬氏は「競技場の周辺整備の費用負担に関連して専門機関を設け、競技場本体の費用もチェックするつもりだった」が、自身は徳洲会グループから五千万円が渡った問題で一三年十二月、知事の職を辞した。
【ウィーン=共同】国際原子力機関(IAEA)は十四日、東京電力福島第一原発事故を総括する最終報告書の要約版をまとめ、同日、加盟国に配布したと発表した。報告書は非公開。発表によると、天野之弥(ゆきや)事務局長は報告書で、原発は安全との思い込みが東電をはじめ日本に広がっており、事故の主因になったと指摘、「政府の規制機関も疑わなかった」と批判した。 IAEAによると、要約版は約二百四十ページで事故原因の分析や、東電と日本の規制当局などの対応への評価などが盛り込まれ、六月のIAEA定例理事会で議論する。九月の年次総会には詳細な報告書を提出、IAEAによる第一原発事故の調査は大きな節目を迎える。 第一原発は二〇一一年三月の東日本大震災に伴う津波で全交流電源を喪失、1~3号機で炉心溶融が起きた。報告書で天野氏は原発の設計や緊急事態への準備、大事故への対応の計画に欠点があり、大災害と同時に起きうる原発事
29日、米メリーランド州ボルティモアで、住民らの暴動を受けて大リーグ史上初の無観客試合となったオリオールズとホワイトソックスの試合=北島忠輔撮影 【ボルティモア(米メリーランド州)=北島忠輔】警察に拘束された黒人男性が死亡したことをめぐって黒人住民らによる暴動が起きた米メリーランド州ボルティモアで二十九日、米大リーグの地元球団オリオールズとホワイトソックスが史上初めての「無観客試合」を行った。観客の安全を確保するための措置で、両チームの選手はファンのいない静かなグラウンドで淡々とプレーした。
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