岡倉天心を演じた竹中直人[映画.com ニュース] 法隆寺や興福寺の復興、東京藝術大学、日本美術院の創立に尽力した岡倉天心の生誕150周年、没後100年の節目を記念した映画「天心」(松村克弥監督)が11月16日から全国公開する。「日本近代美術の父」といわれた天心の半生を演じきった竹中直人に話を聞いた。 天心は明治初期、廃仏毀釈が高まり、仏寺や伝統美術の消失の危機に、アーネスト・フェノロサと日本美術保護のために奔走。その後、東京美術学校(現・東京藝術大学)校長に就任し、横山大観、下村観山、菱田春草ら弟子たちの育成に尽力するが、西洋画派との対立により、辞任。その後、日本美術院を立ち上げるが、経営難に陥る。そして、新天地を求め、茨城県五浦(いずら)海岸に「六角堂」を建設。弟子たちとともに壮絶な創作活動に没頭していく。 荒々しい波が打ち寄せる五浦の六角堂で、天心の指導の下、大観(中村獅童)、春草(
(CNN) 競売大手クリスティーズによると、20世紀を代表するアイルランド出身の画家フランシス・ベーコンによる三連作の絵画が12日、オークションにかけられ、1億4240万5000ドル(約142億円)で落札された。 競売は米ニューヨークで行われ、美術品の落札価格として史上最高額を更新した。会場と電話で入札を受け付け、6分間で落札したという。 作品は1969年に制作された「ルシアン・フロイドの3習作」。ベーコンの代表作のひとつとされ、親しい友人だった英画家フロイドが木製の椅子に座ってポーズを取っている。 美術作品のオークションでは、ノルウェーの画家エドバルド・ムンクが1895年に描いた「叫び」に昨年、競売大手サザビーズのオークションで1億1900万ドル超の値が付いたのがこれまでの最高額だった。 ベーコンの作品では、08年にサザビーズのオークションで76年制作の三連作が8600万ドルあまりで落札
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ジュゼッペ・トルナトーレ監督の新作映画『鑑定士と顔のない依頼人』が、12月13日から東京・有楽町のTOHOシネマズシャンテ、新宿武蔵野館ほか全国で順次公開される。 映画『ニュー・シネマ・パラダイス』『海の上のピアニスト』などで知られるイタリア出身のトルナトーレ監督。同作では、天才的な鑑定眼をもつオークション鑑定士が、屋敷に遺された絵画や家具を査定して欲しいという若い女性からの鑑定依頼をきっかけにしたミステリーと、ある人生の物語が描かれる。 依頼を受けた屋敷の鑑定から歴史的な発見になる美術品の欠片を見出す鑑定士ヴァージル・オールドマン役を『英国王のスピーチ』のジェフリー・ラッシュが演じるほか、屋敷の隠し部屋から出ようとしない謎めいた依頼人役にシルヴィア・ホークス、どんなものでも復元できる特殊技能を持つ男役にジム・スタージェス、ヴァージルとパートナーを組んでオークションに罠を仕掛ける画家役にド
米紙ニューヨーク・タイムズ(電子版)は12日、英国の代表的画家、故フランシス・ベーコン氏(1909-92年)の「ルシアン・フロイドの3習作」がニューヨークで競売に掛けられ、1億4240万ドル(約141億7千万円)で落札されたと伝えた。美術品の落札価格としては史上最高値という。 これまでの最高落札価格は昨年5月、ニューヨークで落札されたノルウェーの画家エドバルト・ムンクの代表作「叫び」の約1億1992万ドル。 ベーコン氏は1909年、アイルランドのダブリンに生まれ、英国・ロンドンを拠点にしながら、世界を舞台に活躍した画家。ピカソとともに、20世紀の巨匠と呼ばれる。故ルシアン・フロイド氏は精神分析学者フロイトの孫で、女性の裸体画で知られる現代画家。同紙によると、フロイド氏はベーコン氏の「友人でライバル」だったという。(共同)
【大田(韓国)=中野晃】長崎県対馬市から仏像2体が盗まれた事件で、韓国の大田(テジョン)高裁は30日、実行犯3人に文化財保護法違反などの罪で懲役3~4年の実刑を命じた一審判決を支持し、被告らの控訴を棄却。仏像は改めて「盗難品」と認定されたが、1体について韓国の寺が「もとの所有者だ」として返還を求める姿勢を変えておらず、日本に戻る見通しは立たないままだ。 仏像は、国の重要文化財の銅造如来立像と県指定有形文化財の観世音菩薩坐像。昨年10月、対馬から盗まれて韓国に持ち込まれたが、韓国警察が摘発し、文化財庁が保管している。 このうち高麗時代の観音像をめぐり、韓国・瑞山市の浮石寺が「日本に渡った経緯を明らかにすべきだ」として、韓国政府が仏像を日本側に渡さないよう求める仮処分を申請し、大田地裁が2月、これを認めた。仮処分の効力は3年。同寺の宙耕(チュギョン)・住職(50)は29日、朝日新聞の取材に「対
国内最大の公募美術展である日展の「書」の審査が「派閥の論理」でゆがめられていた。会派幹部の証言からは、入選数を会派ごとに割り振る慣行が続いていたことがうかがえる。▼1面参照 朝日新聞は、会派幹部から審査員への手紙を入手した。会派間で入選数を取引する生々しい記述がある。 「我が社中(会派)では…
日本美術界で最大級の公募展「日展」の開催が迫る中、書の篆刻(てんこく)部門で審査に不正があったとする「スクープ記事」が出た。 2013年10月30日、朝日新聞は朝刊1面に「日展書道、入選を事前配分」という大きな見出しを載せた。美術関係者の間では表立って触れることがタブー視されていた話だが、正面から切り込んだ記事に、茂木健一郎さんが「良い仕事」と賛辞を送るなど、反響を呼んでいる。 有力会派じゃなければ事実上「門前払い」? 「日展(日本美術展覧会)」は100年以上の歴史を持つ。日本を代表する公募展の一つだ。扱うのは、日本画、洋画、彫刻、工芸美術、書の5科(分野)。参加費1万円を払えば誰でも応募でき、審査を通った作品は展覧会でお披露目される。仕組みの上ではキャリアや所属など関係なく同じ舞台に立つことになるはずだが、実際の審査にはさまざまな力関係が働いているという。 朝日新聞は「書」の篆刻部門で0
アルカンターラは、イタリア国立21世紀美術館とアルカンターラのコラボレーション企画「PLAYFUL INTER-ACTION Alcantara-MAXXIプロジェクト」を発表した。開催期間は2013年11月12日~2014年1月5日、会場はイタリア国立21世紀美術館(以下、MAXXI)。 同社とMAXXIとのコラボレーションは今年で3回目となり、今回のテーマは「素材としてのアルカンターラの繊細な感覚性」。インタラクティブであることに主眼が置かれており、触覚と視覚、触覚と聴覚、触覚と嗅覚の連携により、観衆がアルカンターラに触れたり、見たりするだけでなく、聞いたり嗅いだりという体験もできるという。 また、このイベントではこれまで著名な国際的に活躍するデザイナーや若い才能をもつデザイナーへ発表の場を提供しており、今回選ばれたのはベネトン・グループのファブリカ(Fabrica) 、および東京出身
中国大陸の魏から邪馬台国の女王・卑弥呼(ひみこ)に贈られた鏡が「三角縁神獣鏡(さんかくぶちしんじゅうきょう)」であるとする説が、近年揺らいでいる。出土した古墳がいずれも卑弥呼の生きた3世紀ではなく、4世紀以降のもののためだ。これに代わって一躍脚光を浴びているのが、奈良県内で近年相次いで出土した3世紀の鏡「画文帯(がもんたい)神獣鏡」で、こちらを魏志倭人伝(ぎしわじんでん)にある「卑弥呼の鏡」とする見方もある。画文帯神獣鏡は中国北部の魏と異なり、南部の江南がルーツともいわれ、専門家は「卑弥呼の時代の大陸交流は魏に限らない。通説より拡大して捉えるべきだ」と提唱。研究成果次第では、邪馬台国・卑弥呼の“定説”を塗り替える可能性もある。(野崎貴宮)卑弥呼の時代に合致 画文帯神獣鏡は、奈良県内では上牧町の久渡(くど)3号墳(3世紀後半)で平成23年に出土した。12年にも、最古級の古墳とされる桜井市のホ
お寺を拝観していると必ずいるのが、どの仏像を見たって「慈悲に満ちたお顔……」とありがたそうに呟くおばあちゃん。あんた本当に仏像見てんのか?とツッコミたくなるけれど、『仏像の顔―形と表情をよむ』を読めば、そんなおばあちゃんだって違いがわかるようになるはずだ。 例えば、書店に並ぶガイドブックの法隆寺釈迦三尊像の項には「生き生きとした目」なんて書かれていて、実際そのとおりなのだけど、なぜそんな印象になるのかについては書かれていなかったりする。そんなことは自分で考えるべきということなのかもしれないけど、暗いお寺の中のこと、普通に鑑賞しているだけではわかりづらい。 それが、この本では「上瞼(まぶた)が下瞼よりも前に出ていて平面的でない」「目尻の下瞼に抑揚がついている」「眼の輪郭に鏨(たがね)(のみに似た工具の一種)を入れて縁を鮮明にしている」などなど、長年、仏像の造形を研究してきた人ならではの指摘が
■中年男たちの“正解のでない”対談集 全国各地のご当地キャラクターを総称した「ゆるキャラ」や「マイブーム」といった流行語を生みだす一方で、「仏像」や「童貞」など数々のブームを仕掛けてきた漫画家、みうらじゅん。55歳。 NHKの連続テレビ小説『あまちゃん』や映画『謝罪の王様』などの脚本家であり、俳優、映画監督、ミュージシャンとしても活躍する宮藤官九郎。43歳。 この異才あふれる中年の2人が「週刊プレイボーイ」誌上でくり返してきた対談をまとめた1冊。そこで話題となるのは、タイトルにもあるような、正解にたどりつけるのか疑わしい、そもそも正解があるのかさえ判然としないものばかり。 たとえば。 許される嘘とはどんなものか?偉い大人ってどんな大人だろう?童貞を喪失すると何が変わってしまうんだろう? どうして人は遅刻をしてしまうんだろう? 趣味が大事なのはどうしてだろう? 男と女、人生、仕事と遊び。3部
【久保智祥】東福寺塔頭(たっちゅう)の毘沙門堂勝林寺(しょうりんじ、京都市東山区)で、秘仏の本尊・毘沙門天立像(高さ約1・5メートル)の胎内仏「毘沙門天三尊像」が15日から、初めて一般公開される。江戸中期以来250年間封印されてきた「秘仏中の秘仏」で、12日、報道陣に一足早く披露された。 三尊像は4年前、高さ30センチの深紅の厨子(ずし)に入れられ、本尊の腰の部分に納められているのが見つかった。中央の毘沙門天像(高さ16・7センチ)は本尊と同じ平安中期の作とみられ、優しく力強い表情。両脇の吉祥天(同9・4センチ)と善膩師(ぜんにし)童子(同8・4センチ)の両像は京都の仏師が1763年に作り、厨子に加えたらしい。 脇侍(きょうじ)が作られて250年の節目を迎えるため、本尊と合わせて公開することにした。12月8日まで。大人600円。問い合わせは同寺(075・561・4311)。
■見飽きた顔が魅力的に見えてくる 仏像については一言言いたい人が最近増えているようで、それも女子のオシャレ趣味としての仏像愛好家が多いから、イヤな感じである。これは自分が40年来の仏像ファンなのに誰もチヤホヤしてくれなかった、という単なる恨みである。それにしても、最近の仏像ブームにおける「ゆるさ」は気になる。「カワイイ」とか「ハンサム」とか言えば、何か新しいことを言った気になってるが如き風潮には大いに異を唱えたい。 で、研究者が書いたこの『仏像の顔』も、そういうニワカ仏像マニアに媚びた本かと思うところですが、何せ岩波新書なので、そんな堕落したものではありません。とっつきやすい文体ですが、書いてあることはきちんと堅い。仏像の顔の表情は宗教として決まっているわけで、その決まりの中から、いろいろな国でいろいろな方向に変化していった、というような話で、ぜんぜんチャラチャラしてない。 仏像のセレクト
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日本美術界で権威のある日展の「書」で、有力会派に入選数を事前に割り振る不正が行われたことが分かった。毎年1万人以上が応募する国内最大の公募美術展への信頼が揺らぐのは必至だ。
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