6日の東京都議会一般質問では、猪瀬知事が副知事時代に東京電力に売却を求めていた東電病院(東京都新宿区)について、徳洲会グループが買収を検討していた経緯についても質問が出た。 東電が同病院の売却を発表した1か月後に徳田虎雄元衆院議員(75)と面会していたことを指摘されたが、知事は「(徳洲会側に)便宜を図ったことも、それを頼まれた事実もない」と答えた。 都が東電の筆頭株主だった昨年6月の株主総会で、猪瀬知事は同病院の売却を迫り、東電は同10月に競争入札で売却すると発表。猪瀬知事と虎雄容疑者は、その翌月、神奈川県鎌倉市内の病院で面会していた。 同グループ広報によると、虎雄容疑者は23区内に病院を持つことが長年の夢だったといい、同グループは今年8月の東電病院の入札に参加。しかし、同9月に東京地検特捜部から強制捜査を受け、辞退したという。
スペイン北部の洞窟で発見された古い人骨からDNAを取り出し、遺伝情報を解読することに成功したと、独マックスプランク研究所などのチームが5日の英科学誌ネイチャー電子版に発表する。 分析の結果、約40万年前の人類とわかった。DNA分析はこれまで、猿人から原人、旧人、現代人へという進化段階のうち、旧人の段階にとどまっていたが、今回は原人の時代(200万~30万年前)までさかのぼり、最古の例になるという。 洞窟からは28体分の骨が見つかった。欧州最古の人類で原人と旧人の中間にあたるハイデルベルク人とみられる。研究チームは、保存状態のよい大腿(だいたい)骨から、細胞内の小器官「ミトコンドリア」のDNAを取り出して解読した。これを、旧人である欧州のネアンデルタール人(20万~3万年前)とシベリアのデニソワ人(5万~3万年前)のDNAと比較。長い年月の間に生じた変化の量などから、洞窟の人類は約40万年前
【ソウル=中川孝之】韓国政府当局者は4日、本紙に対し、失脚情報が出た北朝鮮・金正恩(キムジョンウン)政権のナンバー2、張成沢(チャンソンテク)国防委員会副委員長(67)について、「張氏も不正に関与したとして、北朝鮮当局の取り調べを受けた」と語った。 張氏の親戚の外国大使2人が召還されたことも同日判明した。張氏自身の不祥事が今回の更迭につながった可能性が強まっている。 同当局者によると、張氏が部長を務める朝鮮労働党行政部の副部長2人が公開処刑された11月下旬と前後し、張氏も治安機関・国家安全保衛部などの取り調べを受けた。当局者は、具体的な容疑は明かさず、「容疑を認めたかは不明」と述べた。 金正恩第1書記の叔父の張氏が取り調べを受けるのは異例で、韓国政府は、張氏は単に職責を解かれた「失脚」ではなく、正恩政権の中枢から排除された「粛清」状態だと判断しているという。ただ、柳吉在(リュギルチェ)統一
【ソウル=豊浦潤一】失脚情報が流れた北朝鮮の金正恩(キムジョンウン)政権のナンバー2・張成沢(チャンソンテク)国防委員会副委員長(67)を巡っては、現体制下で急激に地位を高めたナンバー3・崔竜海(チェリョンヘ)軍総政治局長(63)とのあつれきが伝えられ、権力闘争の果ての粛清劇との見方も出ている。韓国政府は体制への影響について慎重に分析している。 消息筋によると、最近になって「張氏と崔氏が対立しているとしか考えられないような情報」が相次いで把握されていたという。 その一例が、崔氏の息子が飲酒運転の末に交通事故を起こした不祥事をめぐる処理。張氏はこれを問題視し、大事にならないよう動いた崔氏と衝突したという。崔氏の息子は金正恩氏(30)と同世代で、この同世代グループが張氏をけん制する政治勢力として台頭していたという。 今回、張氏の側近2人の摘発に伴い張氏が失脚したとされるのも、崔氏側の攻勢だった
【ソウル=中川孝之】韓国政府は中国の防空識別圏(ADIZ)設定に対抗し、自国の識別圏を拡大する方針を固めた。 韓国政府当局者が3日明らかにした。韓国は中国の識別圏に、両国で管轄権を争う暗礁・離於島(イオド)(中国名・蘇岩礁)が含まれているため、中国側に「拡大を検討する」と通告していた。 5日から訪韓するバイデン米副大統領に、拡大について理解を求めた後、正式発表するとみられる。当局者は、日米中など関係国に対し「拡大方針を十分に説明する」と述べた。韓国の尹炳世(ユンビョンセ)外交相も今週の外遊予定を中止し、調整に当たってきた。 離於島は日本の防空識別圏にも含まれており、韓国はこれまで、離於島上空を哨戒飛行する際は、日本側に事前通報する措置を取ってきた。韓国では、実際に拡大すれば、日本が島根県・竹島にまで識別圏を拡大する措置を取りかねないと警戒する声も上がっている。
「平成の大修理」が進む日光東照宮(日光市山内)の国宝・陽明門で27日、東西両側にある壁画の公開が始まった。 壁画は今年7月、修理のために外された羽目板の下から姿を現した。東側は40年ぶり、西側は217年ぶりに肉眼で絵が確認された。東照宮は当初、剥落防止処理をして、来年度の公開を予定していた。しかし、陽明門全体が素屋根で覆われ、直射日光や風の影響が少ないことから、周囲を透明のアクリル板で覆って公開に踏み切った。 長崎市から初めて日光に来たという大財侑祐さん(26)は「壁画を見られ、来たかいがあった」と喜んでいた。東照宮は「壁画だけでなく、これから行う柱の修復の様子なども見ていただきたい」と話している。
◆開港直後横浜で育つ 福井市中央公園に高さ4・2メートルの岡倉天心像がある。台座を含むと7メートル。日本で一番大きい天心像といい、毎年秋には、功績をたたえる顕彰祭が営まれる。同じく福井市にある私の勤務先、県立美術館では1977年11月の開館以来、明治期に天心が基礎を築いた近現代日本画を中心に作品を収集してきた。なぜ、福井で天心なのか。県内にお住まいの方はご存じだろうが、天心のルーツは福井にある。 天心は福井の産品を扱う商館「石川屋」の支配人だった父・覚右衛門の次男として、江戸末期の1863年に横浜で生まれた。10年前にはペリーが浦賀に来航。幕府は横浜などの港をアメリカやイギリスに開放した。そして警備を命じられた福井藩が横浜に派遣した500人の藩士の中に覚右衛門も入っていた。 覚右衛門は自らの才覚で出世した切れ者だ。今の福井市篭谷(かごたに)町(旧美山町)の農家出身。地域の伝承によると、口減
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