一度耳にしたら忘れられない「劇団鹿殺し」というオドロオドロしい名前……。これまで、ハチャメチャな舞台を作るイキのいい若手劇団というイメージをもって受け入れられてきた彼らも、来年には結成15周年を迎える。10年前に大阪から上京し、劇場公演だけでなく路上パフォーマンスやライブハウスなど、他の劇団が真似できない活動でも話題を呼んできた彼ら。その新作『キルミーアゲイン』は、劇場を舞台にして、舞台の喜劇と楽屋の悲劇とが織り交ぜられたものとなっており、15年間の活動と重ね合わせられる作品となりそうだ。 そして、彼らのヒストリーを語るにあたって、欠かすことのできない存在が劇団☆新感線に所属する俳優の古田新太。古田は、鹿殺しにとって、もっとも尊敬する大先輩である。そんな先輩・後輩による対談は、東京とはまったく異なる地元・関西の演劇シーンの話、劇団を運営していくためのお金の話など、赤裸々で熱い話が繰り広げら