テングザル「反すう」の動作 4月25日 21時54分 東南アジアのボルネオ島に生息するテングザルが、胃に飲み込んだ食べ物を再び口に戻してかみ砕く、「反すう」と呼ばれる動作をしていることを、京都大学の研究グループが発見しました。牛や羊で見られる反すうが霊長類で確認されたのは、世界で初めてだということです。 京都大学霊長類研究所の松田一希研究員らのグループは、東南アジアのボルネオ島に生息するテングザルの群れの観察を続けてきました。その結果、主食にしている植物の葉を胃に飲み込んだあと、再び口の中に戻してかみ砕く、反すうと呼ばれる動作を、9つの群れの20匹以上のテングザルで確認したということです。テングザルの主食の葉は消化に時間がかかる食べ物だということで、研究グループは、反すうを行うことによって消化を早めているとみています。反すうは牛や羊などが行うのは知られていますが、霊長類のサルで反すうが確認