2016 - 06 - 24 太宰治よりもアルジャーノンに花束を シェアする Bookmark! Facebook Twitter Google+ Pocket 私小説が書けるような人生は幸福ではない 色々な思い出がまだ残っている部屋の中で『人間失格』を思い出していました。 特に冒頭の部分。 「恥の多い生涯を送って来ました。 自分には、人間の生活というものが、見当つかないのです。自分は東北の田舎に生れましたので、汽車をはじめて見たのは、よほど大きくなってからでした」 (人間失格) 私が今まで送ってきた人生について「私小説にできると思う」「漫画化したら面白いのではないか」というメッセージを頂くことがあります。 そんな時に太宰治をイメージされることが多いのですが、日本文学の巨匠のような文才を私が持ち合わせているわけはないし、太宰のように玉川上水に入水したりトルストイのように悪妻から逃れて駅舎で