皐月賞を制し、ここまで6戦5勝。負けは新潟2歳ステークスの2着のみ。次の目標は6月1日の日本ダービー。4戦無敗の東京競馬場で二冠なるか? 大混戦といわれた今年の皐月賞はフジキセキの子ども、イスラボニータが勝った。父親は現役のとき、皐月賞トライアルの弥生賞まで無敗で通過して、皐月賞も楽勝するだろうといわれながら、調教で屈けん炎を発症して引退に追い込まれた馬である。無事なら三冠馬にもなれたという人もあるだけに、息子の皐月賞制覇は人間なら「感慨無量」と感想を述べたかもしれない。 フジキセキは種牡馬としてNHKマイルカップのダノンシャンティ、マイルチャンピオンシップのサダムパテック、ジャパンカップダートのカネヒキリなどのGI馬をはじめ、多くの活躍馬を送り出していたが、3歳クラシックの勝ち馬は1頭もいなかった。自身の挫折と考え合わせると、よくよくクラシックに縁のない馬と思われていた。種牡馬としても高