北海道新幹線が開業してから26日で丸2年を迎えた。 利用者は1年目に比べて2割減少しており、青函トンネルの維持費負担ものしかかって、収益環境は厳しくなっている。開業効果が本格的に問われるのは2030年度末の札幌延伸後だが、JR北海道は、冬の閑散期対策や、訪日外国人客の誘致などに努め、利用促進を図る方針だ。 「外の景色を眺めていたらすぐに北海道に着きました」。26日午前、北海道新幹線の終着駅である新函館北斗駅では、千葉県から来た地方公務員男性(23)が、東京から約4時間の長旅にも笑顔を見せた。同僚と1泊2日で函館市内を観光するという。 JR北海道によると、北海道新幹線の利用者は、今月25日時点で計約411万1000人に達した。2年目の利用者は約181万9000人で1年目より50万人近く減った。1年目と同じく観光目的の利用が多いとされるが、開業ブームが一段落したことや、冬場の落ち込みが影響した