国会質問の通告内容が漏洩したと訴える国民民主党の森裕子参院議員。左は同党の原口一博国対委員長=10月16日、国会内(春名中撮影) 野党は今国会の最終盤まで「桜を見る会」の追及に力を注いでいるが、大切なことが忘れ去られようとしている。国民民主党の森裕子参院議員が火を付けた国会の質問通告問題だ。主要野党は情報漏洩ばかり指摘したが、官僚に長時間の残業を強いた通告時間の問題は置き去りになったままだ。答弁作成のため深夜の残業を強いる職場は、官僚の早期退職やなり手不足などの深刻な問題も生んでいる。 「そもそも発端は、巨大台風を前にしても『官僚の残業など知ったこっちゃない』と言わんばかりの態度への反発だった。いつの間にか問題がすり替えられ、職場の環境は変わらない」 某省に勤める30代の男性課長補佐は、肩を落としながらこう語った。 今国会も野党のスキャンダル追及は激しかったが、国会の空転は比較的少なかった
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