ジェネパックスは2008年6月12日に発表した水と空気で発電可能とする燃料電池システム「Water Energy System」の反応メカニズムの一部を本誌のインタビューで明らかにした。
お会いするのは何年かぶりだから、さすがにちょっと老けたかなと思った。でも、せっかちに歩く姿も、甲高い声で熱く語る姿も、昔とちっともかわらない。「1993年からだから、ずいぶん長いですよね」。そう言われて指を折ってみれば15年。その間に、何度も彼に会い、語り、彼と彼の成果について実に多くの記事を書いてきた。 彼とは、中村修二氏のことである。最初に出会ったとき彼は、地方の中小企業に勤務する一技術者だった。ところが、1年も経たないうちに、カリスマ研究者と呼ばれるようになり、やがて「日本としては初めての企業人ノーベル賞候補」と目されるようになる。その彼から「会社を辞める」という連絡をもらったのは、1999年末のこと。地方企業の技術者から米有名大学の教授へと転身し、一躍全国区のヒーローになった。 その彼が古巣の会社からトレードシークレットで訴えられ、その反訴というかたちで、いわゆる「中村裁判」が始ま
トヨタ自動車は同じ部品を,部品メーカー2社から調達しているそうである。単独の部品メーカーから調達していた時期に,火事や地震によって部品メーカーの生産がストップ。これがトヨタの完成車生産にも影響を与えたことが,2社調達へのドライブをかけたと聞いている。コンビニエンス・ストアも2社調達だそうである。ビール,清涼飲料,チョコレートにカップめん,狭い店内に並べられる商品には限りがある。商品の種類を増やすことがコンビニエンスの本質であろうが,それでは時流の変化は読めない。現在の売れ筋ビールと,2番手を並べれば隙はない。2番手を3番手に入れ替えることは容易だ。しかし,1番手の商品しか並べてないところで,それを2番手と入れ替えることは躊躇がある。結局,入れ替えが遅くなり販売機会を逸する。 若い方々はゲームに熱中して引きこもり,デートもしないご時勢とのうわさであるが,一昔前はデートのマニュアル本片手に女性
物質・材料研究機構(NIMS)は,赤色および緑色の蛍光体と青色LEDチップで構成する白色LEDの試作に成功したと発表した(発表資料)。この赤,緑,青の成分比を自由に変化させ,カラー・フィルターの色特性などにあわせた光源の設計ができるという。この白色LEDを液晶パネルのバックライト光源に用いた場合,色再現範囲はシミュレーション値でのNTSC比で91%であり,YAG系蛍光体を用いた従来のLEDの72%より色再現性が向上したとする。 開発した白色LEDは,青色LEDチップと,NIMSがこれまでに開発した赤色蛍光体「CaAlSiN3」,緑色蛍光体「β-サイアロン」を改良したものを組み合わせた。青色LEDが発する波長460nmの光を,赤色蛍光体は650nmの赤色に,緑色蛍光体は540nmの緑色に変換。これにより,赤,緑,青の3原色成分を発生することができる。 従来の白色LEDバックライトは,青色LE
このコラムも前回に更新してから間が空いてしまった。編集者からも督促されてしまったが,2月は卒論,入学試験,報告書作成に決算と大学人は忙しい。寝る前に6人分の論文を添削して電子メールで送信すると,起きたときには修正版が届いている。このような生活ではコラムを書く余裕もなかった。ご勘弁を。 さて,大学生と私の関係だが,私は指導教員と呼ばれて,彼らを指導する立場である。しかし,実態は彼らに使われているといったほうがよい。似た立場のものに,IA懇談会がある,これは生産システムに関わる17の標準化団体が情報交換する場であり,私が座長を務めさせていただいている。 丁重な,または卑屈な言葉遣いで分かるように,座長は偉くない。どの団体も世界で一番と思っている猛者である。私の命令で動くほど柔ではない。しかし,ここから製造業XML推進協議会が生まれた。もう一つの成果物が,2004年と2006年に標準化団体が一同
お会いするのは何年かぶりだから、さすがにちょっと老けたかなと思った。でも、せっかちに歩く姿も、甲高い声で熱く語る姿も、昔とちっともかわらない。「1993年からだから、ずいぶん長いですよね」。そう言われて指を折ってみれば15年。その間に、何度も彼に会い、語り、彼と彼の成果について実に多くの記事を書いてきた。 彼とは、中村修二氏のことである。最初に出会ったとき彼は、地方の中小企業に勤務する一技術者だった。ところが、1年も経たないうちに、カリスマ研究者と呼ばれるようになり、やがて「日本としては初めての企業人ノーベル賞候補」と目されるようになる。その彼から「会社を辞める」という連絡をもらったのは、1999年末のこと。地方企業の技術者から米有名大学の教授へと転身し、一躍全国区のヒーローになった。 その彼が古巣の会社からトレードシークレットで訴えられ、その反訴というかたちで、いわゆる「中村裁判」が始ま
IT(Information Technology)は情報技術。だから,情報技術者にとってITは飯の種。「ITが社会を変える」とか,「ITが会社経営を変える」とか散々聞かされていると思う。もっとも,最近はITという言葉も色褪せてきた。そこで,ICT(Information Communication Technology)などのように通信を優遇した言葉も使われるようになってきた。ところで,ITとは何だろう。 仕事柄,沢山の情報技術者にお会いする。中には,製品紹介の中で「ITが世界を変える」などの文言を使われる方がいらっしゃる。一呼吸おいて「ITとは何?」と聞いてみると,これまで例外無く動揺される。「何を当たり前のことを聞くのだ」という不満を抑え込んで,「ITはパソコンやブロードバンドですよ」とお答えになる。「ITは物? テレビや電話やパソコンという物を脱却したところにITの妙味がある」とい
日本は世界一の成金である。これは昨年12月に発表された国連大学の統計から明らかになった。スイスも米国も抜いて,ぶっちぎりの金持ちである。確かに日本中に高級ブランド店が溢れている。多くの女性がLouis Vuittonのバッグを持ち歩いている国は,日本だけである。 女性だけではない。日本の食料自給率はカロリーベースで4割である。後は海外から買い捲ったもの。特に,マグロや海老などの高級食材は輸入頼りである。高級牛肉は日本製だが,その飼料は輸入品である。 派手な出費は誰かが賄わなければいけない。誰が外国から稼いでいるかが大事である。それは,もちろん読者である技術者諸氏である。貿易黒字の大半は製品輸出であり,その多くは自動車である。もっとも,トヨタ自動車,ホンダ,日産自動車などの完成車メーカーだけではなく,Tier 1,Tier 2,Tier 3などの部品メーカー,そこに素材やエネルギーを供給する
米Microsoftの開発者部門担当副社長のS. Somasegar氏は自身のブログで米国時間10月17日,新たなプログラミング言語「F#」(エフ・シャープ)について明らかにした。 F#は,Microsoftの研究部門Microsoft Researchが開発した関数型プログラミング言語。「ML」という初期の関数型プログラミング言語をベースに,プログラミング言語「C#」や「Haskell」,リレーショナル・データベース操作技術「LINQ」の要素を含んでいる(本物のプログラマはHaskellを使う)。ソフトウエア・エンジンCommon Language Runtime(CLR)上で動作。オブジェクト指向プログラミングの機能を包含しており,.NET Framework環境との統合が容易に行える。 Microsoftは,F#関連Webサイトで,FAQや導入ガイド,マニュアルを提供している。さらに
ソニー・コンピュータエンタテインメント(SCE)は9月6日,緊急で記者会見を開き,次世代ゲーム機「プレイステーション 3(PS3)」の量産計画が1カ月遅れたことを明らかにした。当初,9月初旬に量産開始を予定していたが,月産100万台レベルの本格量産が始まるのは9月末にズレ込む見通しという。これに伴い,欧州での発売時期を2007年春に延期する。ただし,日本の発売予定日11月11日および米国の発売予定日11月17日は死守する。 米国では11月23日に「Thanks Giving Day(感謝祭)」と呼ぶ祝日がある。この時期からクリスマス商戦が始まることもあり,この時期に発売できないと痛手が大きい。9月末に量産を始めた完成品は,まず米国市場に向けて優先的に輸出する。日本ではソニーの木更津工場,中国ではEMS企業などが量産を請け負うが,米国への輸出のロジスティック確保が悩ましい問題だ。PS3は本体
日本銀行は3月7日夜、昨日から続いていたシステム障害が復旧したと発表した。8日の午前8時から通常通りの業務を開始する。 障害が起きたのは6日午前。埼玉県戸田市にある発券センターでのコンピュータの処理に遅延が発生し始めた。このため同日午後2時に処理を停止し、東京日本橋の本店で銀行券の取り引きに対応した。 日銀は6日午後から原因の究明を開始。7日朝にネットワークの問題であることが判明した。原因は週末に行ったLAN機器の更新。10Mから100Mビット/秒の機器に更新しネットワークの性能を上げたところ、「コンピュータの処理が追いつかなくなった」(発券局総務課)という。元の10Mビット/秒の機器に戻すことで復旧させた。
経済産業省は10月11日,同省が設置した「ソフトウエアの法的保護とイノベーションの促進に関する研究会」の中間報告を発表した。ソフトウエアでは特許によるイノベーション減退効果が生じやすく,権利の濫用に該当するケースを準則として整備することが考えられる,としてプロ・パテント(特許重視)政策を見直す方向性を示した(関連記事)。 同究会は,2005年6月に設置された。学習院大学 法学部教授野村豊弘委員長氏が委員長を務め,東京大学 大学院法学政治学研究科教授 中山信弘氏,中央大学 理工学研究所 教授 今野浩氏,富士通株式会社法務・知的財産権本部長 加藤幹之氏,東芝 知的財産部知的財産権法担当部長 光主清範氏,ソニー 業務執行役員上席常務知的財産担当中村嘉秀氏,弁護士 椙山敬士氏らが委員となっている。 報告は「中間論点整理」として公表された。「多層レイヤー構造,コミュニケート構造,ユーザーのロックイン
「経済産業省では『ソフトウェアの法的保護とイノベーションの促進に関する研究会』で,特許権の行使がイノベーションを阻害する事例を調査している。調査結果を踏まえ,権利の濫用を防ぐため特許法の準則を整備する」---経済産業省 商務情報政策局情報経済課係長の紀田馨氏は,10月7日に行われたイベントOpen Source Way 2005の講演で特許に関する政策方針を明らかにした。 「ソフトウェアの法的保護とイノベーションの促進に関する研究会」は,2005年6月に発足。委員長は学習院大学 法学部教授 野村豊弘委員長氏で,東京大学 大学院法学政治学研究科教授 中山信弘氏,中央大学 理工学研究所 教授 今野浩氏,富士通株式会社 法務・知的財産権本部長 加藤幹之氏,東芝 知的財産部知的財産権法担当部長 光主清範氏,ソニー 業務執行役員上席常務知的財産担当 中村嘉秀氏,弁護士 椙山敬士氏らが委員となっている
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